PwCが長年の経験を通じて培った不正調査の知見を活用したコミュニケーションモニタリングサービスで、企業や従業員を不正の脅威から守ります。
チャット・メール監視や音声解析など、内部不正・情報漏えいを早期発見するためのフォレンジック支援に関するページです。企業におけるコンプライアンス、とりわけ不正防止においては、問題発生後に対処するのではなく、兆候をいち早く検知し、先手を打つ「攻めの姿勢」が重要です。
PwCリスクアドバイザリーは、平時からのモニタリングによって不正の芽を早期に発見し、企業価値を守り、持続的な成長をサポートします。
コミュニケーションモニタリングとは、日々の業務の中でやり取りされるメールやチャットなどのテキストコミュニケーションと電話応答などの音声コミュニケーションの内容を分析し、コンプライアンスリスクの兆候や発生因子を早期に検出し対処できるようにする施策のことです。
一般的には、メールやチャットの監視・モニタリングなどの取り組みを含む概念として認識されています。従業員のコミュニケーションを適切にモニタリングすることで、不正の発生そのものを抑止するとともに、万一の発生時にも被害の拡大を防ぐことが可能となります。
コミュニケーションモニタリングへの関心が高まっている背景として、主に以下の要因が挙げられます。
法令違反などの不正が一度顕在化すると、その対応はもちろんのこと、企業価値の毀損や社会的信用の喪失など、企業に莫大な損失が発生する点が挙げられます。このため、株主や当局、取引先や消費者といった多様なステークホルダーから企業に向けられるコンプライアンスへの要求は、昨今の不正事案を踏まえてますます高まっています。企業には、社会的責任の一環としてコンプライアンス体制の強化が強く求められています。
こうしたコンプライアンス遵守の重要性が増す中で、近年の企業環境の変化がコミュニケーションモニタリングの必要性をさらに後押ししています。特に、リモートワークの推進によってオンラインでのコミュニケーションが急増した一方、従来の上司や同僚の目による”リアル”なチェック機能が働きづらくなりました。
あらゆる業務プロセスでデータが蓄積されるようになった今、データを利活用して「攻め(付加価値創造)」と「守り(リスクマネジメント)」の両面で企業価値を向上させようという動きも活発です。広義のリスクマネジメントへの取り組みが、企業価値そのものに寄与するという認識が広まっています。
公的な議論の中でもコミュニケーションモニタリングの活用が取り上げられており、公正取引委員会の実態調査報告書*においても、独占禁止法コンプライアンスプログラムの監査手続の一つとしてメールなどのモニタリングやAI活用事例が紹介されています。さらに、デジタルフォレンジックの定着やツールの普及により導入のハードルが下がり、多くの企業が有事対応にとどまらず、平時から不正を能動的に検知・是正する体制へとシフトしつつあります。コンプライアンス意識の向上と合わせて、モニタリングによる早期発見と抑止効果への期待が高まっています。
このように、コンプライアンス体制の強化は、具体的な施策が見えづらいという課題がありましたが、コミュニケーションモニタリングは、限られたリソースの中で効率的に体制を強化し、その姿勢を社内外に示すための有効な一手となりつつあります。
* 出典:公正取引委員会『企業における独占禁止法コンプライアンスプログラムの整備・運用状況に関する実態調査報告書』(令和7年6月)
コミュニケーションモニタリングの導入により、さまざまなコンプライアンスリスク(不正・不祥事リスク)に対する、主管部門におけるモニタリングを中心とした統制活動を強化することが可能です。以下は代表的なリスク例ですが、実際には各社の事業特性やご要望に応じて、対象領域やモニタリング観点を柔軟に設計することができます。
この他にも、各社の重点管理領域や想定リスクシナリオに応じて、さまざまなコンプライアンスリスクへの対応に活用することが可能です。
図表1:コミュニケーションモニタリングの導入により強化できるコンプライアンスリスク例
不正や不祥事がひとたび生じれば、企業は大きな損害を受けることになります。そうならないためには、甚大な事件・事故につながる前にリスクを見つけ、対処することが重要です。
PwCでは、これまで企業の不正や不祥事に関わる実態調査や証拠収集を数多く行ってきました。その調査の1つにコミュニケーションデータ分析がありますが、多くのクライアントから「有事だけではなく、平時からコミュニケーションデータをモニタリングすることはできないか?」とのご相談を頂戴してきました。
PwCのフォレンジックサービスでは、AIを活用したコミュニケーションモニタリングツールにより、リスクの高いコミュニケーションを抽出します。このツールを使用することで、リスクの高いコミュニケーションを優先的に確認することができます。これにより、コンプライアンスリスクの早期発見と不正の抑止を可能とし、また、不正が発見された場合の被害の拡大も防ぐことができます。企業におけるコミュニケーションを適切にモニタリングし、企業および従業員をコンプライアンスリスクから守る体制の構築に向けた支援とコンサルティングサービスを提供します。
AI分析および数多くの不正調査の経験により蓄積されたルール分析により、リスクの高いコミュニケーションを抽出します。担当者は、抽出されたコミュニケーションをチェックすることでコンプライアンスリスクを早期に把握し、能動的な対処が可能となります。
不正調査やリスクマネジメント、コンプライアンス体制の検討支援などに豊富な経験を有するPwCのフォレンジックサービスのメンバーが、クライアントの担当者と並走。クライアントの状況や直面する課題に応じてモニタリングサービスをカスタマイズし、その導入をサポートします。英語、中国語などの多言語対応も可能であり、海外拠点なども含めたグループ全体のコンプライアンス体制および不正リスク管理体制の構築に貢献します。
データの保全、収集、分析、レビューなどの多様なデジタルフォレンジック関連業務の実績に裏付けられた、安全・安心なコミュニケーションモニタリング環境を提供します。
PwCのコミュニケーションモニタリングは、メールやチャット、その他ドキュメントデータなどのテキストコミュニケーションだけでなく、音声データもモニタリング対象とすることが可能です。AIを活用した音声解析によって正確に文字認識し、従来のコミュニケーションモニタリングツール(レビューツール)を使用することで、安価で網羅的に、かつ、効率の良いモニタリングを実現します。
音声解析支援(Audio Discovery)
平時におけるコミュニケーションモニタリングの設計・導入・運用支援に加え、不正の兆候が検知・特定された際の初動対応に関する助言や、必要に応じた調査支援についても一貫して対応可能です。数多くの不正調査支援で培った知見を有するフォレンジックサービスのメンバーが関与することで、平時のリスク把握から有事の事実確認・原因分析・対応方針の検討まで、状況に応じてシームレスに移行できる体制を提供します。
図表2:コミュニケーションモニタリング実施の流れ
豊富なデジタルフォレンジック業務の実績に基づき、モニタリング対象となるメール、チャット、音声データ等のコミュニケーションデータを適切に収集・保全します。不正調査で用いられる各種プラットフォームを活用し、対象データを分析可能な形で取り扱います。
収集したデータを分析可能なフォーマットに変換・処理した上で、AI分析とルール分析を組み合わせて分析します。音声データについては、AIを活用してテキスト化・解析を行います。文面の内容を捉えるAI分析に加え、日時、アドレス、キーワードなどの定量的情報に着目したルール分析を組み合わせることで、リスクの高いコミュニケーションを効率的に抽出するための分析アプローチを構築します。
分析結果に基づき、不正の類型ごとにリスクスコアを付与し、相対的にリスクの高いコミュニケーションを抽出します。抽出された対象は、オンラインレビューツール上で優先的に確認できるため、クライアント担当者は効率的にレビューを実施し、不正兆候の早期把握につなげることができます。
不正の兆候を検知・特定した場合には、豊富な不正調査支援の経験を有するPwCのメンバーが、初動対応に関する助言や調査支援を実施します。必要に応じて、対象範囲の追加レビュー、論点整理、関係者ヒアリングや初動的な調査対応の支援など、平時のモニタリングから有事対応へシームレスに移行できる体制を提供します。