デジタルケイパビリティ向上に向けたデジタル人材のインソーシング支援

デジタル開発はインソーシングが適している

デジタル化の推進は、最新技術やソリューションの導入がゴールではありません。顧客サービスなどのデジタル化にあたっては、顧客ニーズや市場環境変化への素早い対応が求められます。また、ビジネス的な視点でデジタルサービスを企画、実行し、結果を踏まえて改善するサイクルを高速で繰り返して、顧客を取り込むことが重要です。すなわちビジネスとITを一体として捉え、サービス企画・開発・リリース・改善をスピーディに繰り返すことが必要となります。

これを適切に実行するためには、従来の基幹システムなどの開発に用いられているウォーターフォール型のシステム開発アプローチでは間に合いません。スモールスタートして、ビジネス要件とシステム要件を同時に実装し、顧客の反応を確認し続け、即座にサービスおよびシステムの変更・改善を行うというアジャイル型のアプローチが求められます。このアプローチは、ビジネスを考える人とサービス開発を行う人が一体となって推進する必要があります。そのため、スコープ定義や契約を都度必要としないインソーシング(社内の人材)による推進が向いていると考えられます。

 

インソーシング化における論点

デジタル人材をインソーシングによって確保し、戦力として育成するということはどの企業にとっても簡単ではありません。どの領域をインソーシングすべきか、どのような人材が必要か、どうすれば求める人材を惹きつけることができるかといった人材の獲得に関するものから、どのような職場環境を作ればデジタル人材に活躍してもらえるか、どのように評価し、どのような待遇を提示すれば優秀な人材に定着してもらえるか、どのように継続的に育成していくべきかといった人材の育成・活用に関するものまで、課題は多岐にわたります。

これらの課題を考慮すると、インソーシングに向けて検討すべき論点としては以下のようなものが挙げられます。優秀なデジタル人材を獲得し、活躍してもらうことでデジタルトランスフォーメーション(DX)を成功に導くためには、これらの論点を全て検討する必要があると考えます。

PwCのアプローチとサービス

インソーシングに向けた論点について以下のステップで検討します。検討済みの論点がある場合は、それ以降のステップから検討を行うことも可能です。しかしながら、検討の過程で前提となる戦略や論点の見直しが必要となる場合は順次見直しを行います。

STEP1:デジタル戦略策定

経営戦略におけるデジタル化の位置付けや注力度合いの設定に始まり、どの領域に注力してどのように進めていくかといった方針や戦略を策定します。これはその後の論点となる、デジタル人材の役割やデジタル人材を惹きつけるためのメッセージを定める上で重要なものとなります。

STEP2:デジタル人材像/キャリアパス定義

求めるデジタル人材像を明確にします。すなわち、どのようなスキルとマインドを持ち、どのような活動を行い、どのような役割・成果を達成することを期待するのかを検討します。また、その人材がどのような役割やポジションを経て成長することを期待しているのか、新人から経営層レベルまでのキャリアパスを描きます。目指すべき姿や方向をイメージすることは各人のモチベーション向上のために非常に重要なポイントとなります。

STEP3:デジタル人材評価・処遇制度見直し

優秀な人材の継続的な活躍のために、デジタル人材の成果を適切に評価・処遇できるように制度を見直します。例えば、個別に設定したミッションの達成度に応じて評価を行うミッショングレード制の導入などを検討します。また、デジタル人材市場の報酬レベルとの乖離による採用困難や外部流出を避けるためにも、報酬面やその他の待遇制度についても見直しを検討します。

STEP4:デジタル人材採用

デジタル人材の採用を中途採用に絞るのか、新卒もターゲットにするのか、どのようなバックグラウンドを持つ人材をターゲットとするのかなどの採用戦略を立案します。また、デジタル人材の採用チャネルや候補者へのメッセージ、人材の見極め方といった採用方法も検討します。必要に応じて、デジタル人材の目利きの支援も行います。

STEP5:デジタル人材育成

人材を継続的に育成するための施策を検討します。例えば、研修やOJTがありますが、これらは現在のスキルと次に獲得すべきスキル、そしてこれまで積んできた経験を踏まえた上で受講すべき研修やアサインする仕事を決める必要があります。こういった個人のスキル・育成管理の仕組み作りの支援も行います。他にも自己研鑽のための支援など、やる気のある人材にとって魅力的な育成制度の検討も行います。

STEP6:デジタル人材の定着化

クリエイティブな活躍が求められるデジタル人材が働きやすく、活躍しやすい環境作りに向けた施策を検討します。リモートワーク環境や各種デジタルツール、オフィス環境といった業務環境作りはもちろんのこと、スモールスタートでデジタル化を試行できるようなIT投資管理制度を導入したり、組織間の人的交流を促進する企業風土改革に取り組むことでデジタル人材が存分に活躍できる環境整備を支援します。

デジタル人材の採用を中途採用に絞るのか、新卒もターゲットにするのか、どのようなバックグラウンドを持つ人材をターゲットとするのかなどの採用戦略を立案します。また、デジタル人材の採用チャネルや候補者へのメッセージ、人材の見極め方といった採用方法も検討します。必要に応じて、デジタル人材の目利きの支援も行います。

{{filterContent.facetedTitle}}


{{filterContent.facetedTitle}}

主要メンバー

瀬川 将義

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

Email

中山 裕之

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

Email

柴嵜 文彦

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

Email

矢吹 友憲

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

Email