戦略的リスクマネジメント(ERM)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を受けたERM再構築の必要性

COVID-19の世界的な感染拡大は、各企業の経済活動および働き方に大きな影響をもたらしました。物流の遅滞などの既に顕在化している影響だけでなく、With/After COVID-19の時代では、環境・社会に関する価値観、働き方、顧客の嗜好などの企業を取り巻く環境変化も想定されます。このような変化に合わせ、自社のビジネスモデル・戦略を見直すことが企業の継続的な存続のためには急務となっています。

ビジネスモデル・戦略の見直しにあたり、その機会・脅威となるリスクを見極め、影響を想定しておくことが重要です。新たなリスクの抽出に加え、現状のERM全体(リスクシナリオ・重要性の識別基準、体制、インフラなど)の枠組みがWith/After COVID-19の時代で機能するかを見極めることが必要です。

With/After COVID-19の時代に向けた現状のERMの問題点

今回のCOVID-19の影響は、多くの企業にとって想定を大きく超えるものでした。ERMやBCPを整備していたものの、リスク抽出、評価など、リスクマネジメントの根幹に係る部分に問題が見つかりました。新たな社会での新たなビジネスモデル・戦略の遂行のため、今こそ、ERMを再構築することが求められます。

ERMクイック診断サービス

リスクの抽出アプローチ、評価方法・対応方針、ERM体制・コミュニケーション機能を中心に2週間程度で診断し、現行ERMの課題の概要およびERMの再構築に向けた改善の方向性をとりまとめます。

診断内容

リスク抽出アプローチ

  • リスクの抽出アプローチは適切か(ボトムアップ/トップダウンでのリスク調査を併用しているかなど)
  • 抽出したリスク項目に抜け漏れはないか(戦略リスク・ESGリスクが抽出されているかなど)
  • 原因・事象・結果のリスクシナリオに沿って、リスクの抽出がなされているか

リスク評価手法・対応方針

  • リスクの影響度評価方法は適切か、リスクを評価する際の観点(軸)に抜け漏れはないか(財務影響の他、経営理念、重要なステークホルダーやレピュテーションへの影響の考慮など)
  • リスクへの対応方針の策定方法は適切か(各リスクの主管部・責任者・対応期限を定めているかなど)

ERM体制・コミュニケーション機能

  • ERM体制(責任者・事務局・会議体の整備状況、役割分担やKRI(Key Risk Indicator)モニタリングなどの運用方法)に不足・重複する機能がないか(経営陣の関与が主体的か、サステナビリティとERMが統合されているかなど)
  • コミュニケーション機能(必要かつ正確なリスク情報の取得、分析、伝達)に不足・重複する機能がないか(データを活用し、エクスポージャーの集中度・依存度を把握できているかなど)

作成物

クイック診断報告書

  • ERMの再構築に向けた課題の概要と改善の方向性

手法

社内文書・開示資料のレビュー、リスク管理担当者様へのインタビュー

必要情報

  • リスク管理体制図
  • リスク管理規程
  • リスク管理活動計画書
  • 役員層へのリスク管理活動報告資料
  • リスク一覧、リスクシナリオ
  • リスク評価基準、リスク評価結果
  • リスク対応計画書
  • リスク管理活動のモニタリング結果/報告書

想定期間

2週間程度

ERM体制再構築支援サービス

クイック診断後、診断結果を踏まえた課題の詳細把握、再構築に向けた構想策定を経て、新ERM体制を再構築します。PwCは、ERM体制の構築から高度化まで、多くの支援実績を有しており、必要に応じ、クイック診断後の活動についてもご支援することが可能です。

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主要メンバー

山本 直樹

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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齋藤 篤史

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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舟引 勇

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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若井 潔

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

Email

山崎 幸一

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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