
医彩―Leader's insight 第8回 病院長と語る病院経営への思い―小田原市立病院 川口竹男病院長―
経営改善を実現し、「改善を持続できる組織」に移行している小田原市立病院を事業管理者・病院長の立場で築き、リードしている川口竹男氏に、病院経営への思いを伺いました。
医師や看護師などの医療従事者、最新の知見や技術を持つ研究者、医療政策に携わるプロフェッショナルなどを招き、その活動への思いやビジョンを通して共創するヘルスケアの未来を語るシリーズ「医彩―プロフェッショナルのPassionに迫る」。第18回は日本赤十字社医療センターの血液浄化センターで腎不全看護に携わっていらっしゃる今井早良氏にご登場いただきます。
慢性腎臓病は決して完治することがない病気であり、一度透析治療を開始すると、生涯にわたって継続しなければなりません。そんな患者さんを「透析を受けながらでもその人らしく幸せな人生を送ってほしい」との思いから、さまざまな支援活動に注力されています。今井さんの原動力となるPassionと、思い描くFuture、Transformationはどのような姿なのでしょうか。お話を伺いました。
(本文敬称略)
日本赤十字社医療センター
血液浄化センター
今井 早良氏
PwCコンサルティング合同会社
パートナー
山田 祐三
PwCコンサルティング合同会社
アソシエイト
森田 純奈
※所属法人名や肩書き、各自の在籍状況については掲載当時の情報です。
(左から)森田 純奈、今井 早良氏、山田 祐三
山田:
最初に今井さんが腎不全看護に従事されるようになったきっかけを教えてください。
今井:
私が初めて透析室の配属になったのは産休明けでした。実を言うと最初は腎不全看護を希望していたわけではなかったのです。知識がなかったことに加え、「透析患者さんには自己概念の強い方が多く対応が難しい」という印象を持っていました。透析患者さんは日々の生活の中で、食事や薬などを自分で管理しなければなりません。もし食事や飲水制限を守れないと体重増加が著明となり、透析時間を延ばす必要が出てきます。そのような場合でも医療者が「すみません、延長しても良いですか?」と患者さんにお願いしなければならず、違和感を抱いたこともありました。当時は透析室の業務にもやりがいを見いだせず、早く病棟に異動したいと願っていました。しかしながら、育児をしながらの(病棟勤務に必須の)夜勤は困難でしたので、我慢するしかないと思いながら数年間を過ごしていました。
山田:
最初は腎不全看護にあまりよい印象ではなかったのですか。なぜ透析看護認定看護師の資格を取得しようと決心されたのですか。
今井:
転機となったのは2008年、日本赤十字医療センターの透析室で腎臓教室(保存期教育)を立ち上げたことでした。腎臓教室は透析を始める前の腎不全の患者さんを対象に、腎臓を守るための教育や、患者さん・家族が納得して治療法を選択できることを目標に、毎月開催していました。腎臓教室を立ち上げたのは腎不全の患者さんが治療法を決定するプロセスに、看護師がまったくかかわっていないということに疑問を抱くようになったからでした。
透析室看護師であった当時の私は、患者さんが血液透析を選択した理由やこれまでの生活状況をまったく知らないまま、血液透析導入初日に「はじめまして」と挨拶をしていました。「慢性腎臓病は長い経過を辿る疾患であるため、長年外来でフォローされているにもかかわらず、どうして透析導入前に看護師の介入がないのか。これはおかしい」と感じ、腎臓教室を立ち上げたのです。そして翌年の2009年には、看護師による個別の療法選択説明も開始しました。
この腎臓教室が転機となり、腎不全看護が徐々に楽しく思えるようになってきました。そして腎不全患者さんを支えるためにもっと深く腎不全看護について学びたいと考え、透析看護認定看護師を目指すことにしました。
森田:
私も2023年まで看護師として働き、血液透析や腹膜透析をしている慢性腎不全患者さんを受け持った経験があります。それでも「腎不全治療は血液透析が当たり前の世界」と感じていました。治療法に選択肢があることは一般的にあまり知られていません。
今井:
腎不全の治療には血液透析、腹膜透析、腎臓移植があります。近年では透析を導入しない保存的腎臓療法(CKM:Conservative Kidney Management)という新たな概念も出てきました。国によって各治療法の割合は様々なのですが、日本の場合は病院や透析クリニックで行う血液透析が約97%を占めています。
日本では血液透析が圧倒的に多いのですが、本当に十分な治療法の説明や提示がされているのか?という点では疑問に思うことがあります。
また、腎臓病は様々な原因で発症するにもかかわらず、残念ながら暴飲暴食をはじめ不摂生な生活習慣が招いた病気と考えられることが多いです。さらに腎臓病の患者さんは、合併症リスクや死の恐怖と向き合いながら常にセルフケアを行うことが求められます。日本人成人の8人に1人は慢性腎臓病患者であり、国民病ともいえます。そして一度透析治療を開始したら、一生涯にわたって透析をする必要があります。治療は生活にも密に関わってきますので、患者さんや家族の希望や価値観などを重視した上で、治療法の意思決定支援をすることが非常に大切だと思っています。
森田:
透析が必要になる患者さんにとって、治療法の選択は人生の岐路とも言える決断なのですね。それにもかかわらず、社会から厳しい目が向けられてしまうことがあるのはは悲しいです。
今井:
患者さんが抱える苦悩はさまざまです。ですから看護者がそれらを理解してニーズを汲み取り、患者さんはもちろん、その家族も納得して治療法を選択できるような支援体制を構築したいと考えました。現在は「透析看護や腎不全看護は奥深くて難しいがすごく楽しい。腎不全看護の意義や楽しさを伝えたい」との思いで活動しています。日本赤十字社医療センターに通院している患者さんはもちろん、全国の腎臓病の患者さんたちを支えていきたい。それが私にできる透析患者さんたちへの恩返しだと考えています。
日本赤十字社医療センター 血液浄化センター 今井 早良氏
PwCコンサルティング合同会社 パートナー 山田 祐三
山田:
先ほど療法選択として腹膜透析に言及されました。今井さんは腹膜透析の理解促進に注力されています。
今井:
まず血液透析と腹膜透析の特徴を説明します。血液透析は1週間に3回、1回4時間程度をかけて人工腎臓を介して老廃物や余分な水分を取り除く治療です。決められた曜日や時間に通院する必要があり、時間的拘束が大きい治療法です。一方、腹膜透析はお腹の中に透析液を溜め、腹膜を介してお腹の中で透析します。基本的に患者さんが毎日自宅でできる治療法です。
血液透析と腹膜透析を比較して大きく異なるのは、腹膜透析は患者さんの生活リズムに合わせて治療ができることです。自宅や会社(職場)などでも実施でき、治療がある程度落ち着けば通院も1カ月に1~2回程度です。血液透析と比較して体に優しい治療と言われています。
もちろんよいことばかりではありません。腹膜透析はカテーテルの出口部ケアや入浴時の工夫、透析液の保管場所の確保やゴミの処理等を患者さん自身でする必要があります。さらに言うと、腹膜は経年劣化するため、長期間の透析は困難といわれています。
森田:
腹膜透析は患者さんの生活に合わせて治療時間やスケジュールが調整可能であるにもかかわらず、日本では血液透析――特に施設での血液透析――が圧倒的多数です。なぜでしょうか。
今井:
1つは日本の血液透析治療のレベルが世界一であることです。使用する透析機器も非常に進化していますし、毒素の除去率も高い。そして日本中どこの施設であっても一定レベルの血液透析治療が受けられます。日本透析医学会が2022年に発表した「我が国の慢性透析療法の現状」によると、日本の新規透析導入率は94.4%が血液透析で、腹膜透析の選択率はわずか5.6%しかありません。
そうした背景には「医療者が腹膜透析の経験が少なく、よく知らない」そのため「腹膜透析ができる施設が少ない」ことが挙げられます。腎臓内科医師であっても腹膜透析に携わったことがないという医師もいます。現実問題として腹膜透析を導入したものの腹膜炎などの合併症を経験すると「やっぱり腹膜透析は管理が難しい」とネガティブな考えになる医療者も多いと聞いています。その結果、「腹膜透析をやってよかった」という成功体験が増えないことも要因だと考えられます。
また、「日本では90%以上の患者さんが血液透析をしている」と知ると、多くの患者さんが「では自分も同じ治療がよいです」と選択する傾向にあります。
また「自分でやれるか不安」「家族に迷惑をかけるのではないか」などの理由で血液透析を選択される患者さんもいらっしゃいます。
山田:
日本で血液透析治療が多いのは、医療者と患者さんの両方に要因があるのですね。
今井:
はい。ただし、この風潮も少しずつではありますが変化しています。国としても在宅医療を推進しているためこれまで血液透析しか実施したことがない施設でも、腹膜透析の導入や管理を始める施設も増加傾向にあります。
もう1つ、腎臓移植についても説明します。腎臓移植には生体移植と献腎移植があります。生体腎移植は親や兄弟など6親等以内の血族、または配偶者など3親等以内の姻族から提供された腎臓を移植する方法です。一方、献腎移植は脳死や心停止後の亡くなられた方から摘出された腎臓を移植する方法です。いずれの場合も臓器移植は患者さんだけでなく周囲の人々にとっても重い決断となります。家族からの臓器提供の申し出があっても、「自分の家族を傷つけてまで治療しなくてよい」と考える方は多いです。また、献腎移植にしても「亡くなった人から臓器を頂いてまで生きなくていい」という方も少なくありません。現実的なことを言えば、献腎移植の平均待機年数は約15年と長く、たとえ献腎移植を希望しても実際に移植の順番が来るまでには長い年月がかかります。
山田:
先の療法選択説明の中で、保存的腎臓療法(CKM)も選択肢の1つとして示されました。これはどのようなものでしょうか。
今井:
CKMとは末期腎不全に達した患者さんが透析や腎移植をせず、嘔気や呼吸困難などの苦痛を軽減するための保存的な治療です。すでに透析を受けている患者さんが透析療法の継続を中止する場合も含みます。腎臓内科的管理から緩和医療までを包括してCKMと呼ぶ新しい概念です。
山田:
長年透析治療を続けている患者さんが透析を中止すれば、体内に余分な水分や毒素が溜まり続けることになるのですが、CKMを選択するのはどのような患者さんですか。
今井:
長期間透析を続けている患者さんは様々な合併症を併発し、血圧低下や穿刺困難など透析治療そのものが難しくなる場合があります。そのため「自分は一生懸命生きた。これ以上苦しい思いをしたくないし、周囲に迷惑をかけたくない。最期は自分らしく終わりたい」と考え、CKMを選択するケースが多いかと思います。
森田:
重い決断です。患者さんがCKMへの移行を希望された場合、看護師は患者さんと家族にどのようなメンタルケアをするのでしょうか。
今井:
CKMを考える患者さんに対し、私たち看護師は家族を交えて何度も話し合いをします。たとえば、患者さんが「透析のたびに血圧が下がって辛い。家に帰っても寝てばかり。体力も低下して1週間に3回通院するのはもう限界だ。だから透析を止めてCKMを選択したい」と申し入れがあったとします。しかし、家族にとってみれば「透析を中止する=2週間程度で大事な家族を失う」ということになりますので、容易に受け入れることはできません。患者さんが透析を止めたいのは、本当に「辛い治療から解放されたい」と望んでいるのか、それとも「家族に迷惑をかけたくない」との思いがあるのかなどをじっくり話し合います。患者さん、家族双方の思いを確認しながら、その思いに寄り添えるように努めています。
そして、私たちが透析を止める選択をした患者さんや家族に必ず伝えているのは、「もし気持ちが変わった時はその選択は変えられますからね。透析を再開したいと考えたら、いつでも戻ってきてください。ベッドを空けて待っています」という言葉です。
山田:
治療選択支援で患者さんやその家族と話し合いをする時、今井さんが大切にしていることは何ですか。
今井:
「患者さんが望む、その方らしい生活を送れる」ように支援することです。そのためには透析を始める前から信頼関係を構築し、透析導入期から維持期、そして人生の最終段階まで絶え間なく寄り添い、身体や心理、家族も含めた周囲の環境の変化に応じて支援をしていくように心がけています。
森田:
看護師として伺いたいのですが、CKMを選ばれる患者さんやその家族を支援していく看護師もすごく悩むと思います。看護師に対する支援体制を教えてください。
今井:
患者さんの悩みを看護師が一人で抱えないよう、チームで対応するようにしています。患者さんとの面談後はその内容をカルテに詳細に記録しますが、記録だけではなくナースカンファレンスを毎週開催し、チームで共有するようにしています。カンファレンスではどのような言葉をかけるべきか、同じことを伝えるにもどのような言い方がよいのかをなどを話し合います。単に議論をするだけでなく、難しい症例に対して看護師としてどのように支援するのか、チームで方向性を考えるように努めています。
森田:
お話を伺って、最初に今井さんが「透析看護や腎不全看護は奥深くて難しい」とおっしゃった理由が理解できました。今後、挑戦したい取り組みはありますか。
今井:
療法選択支援は単に治療法を提示し、治療法を決定することだけが目的ではありません。患者さんが最期まで自分らしく生きられるよう支援することが腎不全看護の醍醐味だと思っています。同時に、残された家族が前向きに人生を歩めるような支援も重要と考えています。
療法選択支援に関しては、現在の日本では地域や施設によって医療格差があります。また、先述したとおり、医療側も大多数の患者さんが選択している血液透析が最良の腎疾患治療であると思い込みがちです。しかし、医療者側の思い込みで、患者さんの人生を決定してはいけません。そのような状況を変え、医療者がバイアスをかけることなく、個々の患者さんにとって適切な療法選択ができるような活動がしたいと考えています。
透析患者さんとの関わりが長くても、残念なことにその患者さんが亡くなられると、その後その家族と会うことができる機会はほとんどありません。そのため、遺族へのケア(グリーフケア)の仕組み作り、具体的には遺族への手紙やカンファレンスの開催など、患者さんやその家族と同じ目線で腎不全治療を考えられるような取り組みができると良いと思っています。また、多くの患者さんが腹膜透析の恩恵を受けられるよう、腹膜透析看護の質向上や啓蒙活動にも注力したいと考えています。
山田:
もう1つ、今回ぜひお伺いしたかったのが、非常時の透析医療についてです。震災など、非常時における透析医療について教えてください。
今井:
透析は大地震が発生しても中止、休止することはできません。透析ができなければ、患者さんは2週間前後で亡くなってしまいます。私たちの合い言葉は「非常時であっても透析難民を出さない」です。
こうした非常時の対応は1つの施設だけが努力してできることではありません。「特定の施設が被災してしまったら終わり」という事態は絶対に避けなければなりません。ですから透析に携わる医療従事者とその施設は相互ネットワークを構築することが非常に重要なのです。
日本では透析医療にかかわる複数のネットワークがあります。具体的には日本透析医学会(Japanese Society for Dialysis Therapy; JSDT)や日本腎臓学会(Japanese Society of Nephrology; JSN)のほか、都道府県や市町村がエリアごとにネットワークを構築しています。たとえば、東京都では独自の透析医療ネットワークがあります。さらに日本赤十字社医療センターのある渋谷区は隣接した目黒区と世田谷区の3区で「区西南部ブロック災害時ネットワーク」というシステムがあり、非常事態には施設を超えて透析医療を継続する体制を構築しています。
山田:
最後に慢性腎臓病の発症予防として、私たちは何に気をつけるべきかを教えてください。
今井:
透析が必要になる理由の第1位は糖尿病です。ですから、健康的な食事や定期的な運動、体重管理やお酒を飲み過ぎないといったことに気を配ることが大切です。そして、腎臓に負担をかけないという意味で重要なのが減塩です。「腎臓は一度悪くなったら良くなることがない臓器」であることを覚えておいてください。
また、健康診断も定期的に受けましょう。尿検査だけでも血糖値や腎臓の損傷・機能障害の可能性が分かります。腎臓病や糖尿病などの早期発見にもつながります。
森田:
ありがとうございます。「日本人成人の8人に1人は慢性腎臓病患者」であることを念頭に、自分ごととして考える必要がありますね。
今井:
腎臓病は内臓の病気で、外見からは判断が難しいです。多くの透析患者さんは、治療後に血圧が低下する、倦怠感が強いなど、身体に大きな負担を感じています。にもかかわらず、それが外見には表れないため、公共の場では必要な配慮を受けにくいのが現状です。
健常な方には、ヘルプマークを付けている人がいたら「内部障害を抱える人かな?」と想像力を働かせていただいて、電車では席を譲るなど、配慮と優しさを持ってほしいです。森田さんがおっしゃるように「自分ごと」として考えてもらえると嬉しいです。
山田:
本日はありがとうございました。
PwCコンサルティング合同会社 アソシエイト 森田 純奈
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