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ペイシェント・サポート・プログラム(PSP)支援サービス

ペイシェント・サポート・プログラム(PSP)とは

近年、医療現場では、患者が自らの健康状態を把握し、治療の導入や継続の判断においてより主体的な役割を担うことの重要性が増しています。その背景には、ウェアラブルデバイスやモバイル端末用アプリの普及、さらにはAIを用いたパーソナライズドサービスの台頭などがあります。また、インターネットやSNSを通じて多くの情報を得ることが可能になり、さまざまな治療方法が選択できるようになったことで、患者や患者の家族の行動変化、多様化が進んでいます。

これに伴い、疾患を認識してから診断、治療を経て、その後の生活に至るまでに患者がたどる「ペイシェントジャーニー」の重要性もクローズアップされるようになりました。診断の弊害や、治療および病気との共存に関するUMN(Unmet Medical Needs:満たされていない医療ニーズ)を明らかにし、多様化するペイシェントジャーニーに沿ったケアの実現が求められています。

加えて、2020年に世界規模で拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、治療を必要とする患者が通院を避けざるを得ないという特異な状況を生み出しました。これにより、患者は医療機関と定期的なコミュニケーションが取れず、情報が不足することで孤独を感じ、結果として治療の中断や病状の悪化を招く可能性を生んでいます。

患者に関わる全てのステークホルダーが連携し、患者の声を反映しながらQOL(生活の質)向上に寄与する包括的なサポートを提供する必要性が高まっており、このような中で注目を集めているのがPSP(ペイシェント・サポート・プログラム)です。これは、患者の本質的なQOL向上を最優先課題とし、患者の全般的な健康状態や治療へのアドヒアランス、最終的な治療アウトカムの向上を目的として、ヘルスケア業界が患者中心主義(ペイシェントセントリック)のサービスを提供するものです。

PwCの視点:PSPの重要性

PSPは、患者のみならず、医師、薬剤師、看護師など医療従事者や製薬会社、さらに介護職、行政機関を含めた医療業界全体にとって価値あるエコシステムを構築するプラットフォームとして機能します。

図 ヘルスケア・エコシステム・プラットフォーム

患者はPSPを通じて、自らの治療計画に主体的に関わることが可能になり、その結果、アドヒアランスの向上が期待できます。例えば、患者は治療の導入時および継続期間中におこりうる感情的・潜在的なニーズに対し、専門家やサポートグループから容易にアドバイスを受けることができるようになります。適切かつ十分な情報が得られることで患者の不安は解消され、治療の確実性が高まります。さらに、不必要な治療への切り替えを防ぎ、最終的には治療成果とQOLの向上につながります。

医療を提供する側である医療機関や医師などの医療従事者は、PSPによりエコシステム全体の効率化という効果を得ることができます。PSPは、医師や医療従事者、他にも介護・リハビリなどの専門家が患者の治療をより効果的に行えるようサポートします。PSPは患者の行動や問い合わせに関するデータを収集、蓄積しており、医療従事者はそれらを利用することで、患者のケアサイクルや個々人の価値観、治療計画を容易に把握できるようになります。これにより、それまで情報収集に費やしていた時間を治療や診断、研究に充てることが可能になります。さらに、これらのデータから得られるインサイトは、医療従事者が提供するケアのレベルをより一層向上させるのに役立ち、効率化とより効果的なエコシステムの実現へとつながります。

また近年、製薬会社は、これまでにも増して治療のアウトカムを高めることを求められています。そのためには革新的な治療薬を開発、提供するだけでは十分ではなく、医療従事者やエンドユーザーである患者とのコミュニケーションの質を高め、薬剤価値の最大化をはかることが必要です。患者や医療従事者のフィードバックをリアルタイムで収集し、適正使用の促進を通じてアドヒアランスを高め、確実に治療効果を上げることが、製薬会社にとって差別化につながります。さらには、PSPを通じて得られるデータを用いて自社製品の課題や改善点を把握することで、そこから得たインサイトをよりよい医薬品開発につなげることが可能になります。

PSPのプログラム例

PSPは欧米を中心に発達してきた取り組みで、もともとは患者に正しい薬の服用を促し、アドヒアランスを向上させ、病気をよりよく管理することを目的に進化してきました。近年では、ペイシェントジャーニーの最も初期の段階から患者に寄り添い、心理的かつ社会的なサポートを提供するようになってきています。

医療従事者の視点からすると、 診断方法や疾患特有の知識、利用可能な治療法などの最新情報にPSPを通じてアクセスすることが可能となり、例えば希少疾患患者の 診断や治療にあたる際に有効な手段となります。多くのPSPには、以下のような要素が含まれます。

  • デジタル・コミュニケーション・プラットフォームを通じた、患者や医療従事者に対する疾患情報やリソースの適切なレベルでの情報提供
    • 希少疾患や特殊な治療薬に関するケーススタディや知見の提供
    • 治療薬や治療方法に関する包括的なデータベースの提供
    • 副作用に関する詳細な情報の提供
    • 新しいデバイスや治療方法に関する最新の情報の提供
  • 患者の服薬管理や病状理解、また医療従事者による長期的な経過観察などを含む個別化医療支援を目指したプログラム
    • 患者およびその家族、また看護師にむけた治療サポートおよびトレーニング
    • 効果が表れるのに時間を要する治療や、部分的な効果しか望めない治療における患者の理解とモチベーションの維持
  • 電話やオンラインチャットによる医療従事者および関連するコミュニティへのアクセス
  • 薬剤のデリバリーを含むサプライチェーンの整備

PwCによるペイシェント・サポート・プログラム(PSP)支援サービス

PwCは、独自の問題解決アプローチである「BXT」に基づいて構築されたフレームワークを活用することで、PSPのデザインおよび確立を支援します。BXTは、ビジネス(Business)、エクスペリエンス(eXperience)、テクノロジー(Technology)という、真の変革をもたらすために必要な3つの視点を融合したアプローチです。多角的な視点から人々の体験を分析することで、患者、医療従事者、製薬会社、協働するステークホルダーをつなぐ新たな体験の創造と価値の創出をサポートします。

PwCによる ペイシェント・サポート・プログラム(PSP)支援サービス

Business

How we build value
ビジネスに対する洞察力

Experience

What people will remember
人間を中心とした考え方とアプローチ

Technology

How we make it real
技術的な知識とノウハウ

PSPは、それだけでは患者や医療従事者との信頼やエンゲージメントを高めたり、差別化を促進したりする要因にはなりません。プログラム自体を十分に設計すると同時に、患者が自らのニーズや好みに合わせてカスタマイズできる柔軟性を兼ね備える必要があります。また、プログラムを成功させるためには、その利点を患者、介護者、医師、医療従事者に適切に説明し、理解してもらう必要があります。

PwCのPSP支援は、プログラム設計の初期段階からすべての主要なステークホルダーを巻き込み、彼らのエンゲージメントを高め、関係者全員のニーズと期待を満たすアジャイルソリューションを構築します。2~3カ月といった早い段階でプロトタイプを作成し、フィードバックループを短期間で高速にまわしていきます。

PSPは、医薬品・医療機器の使用にかかる有害事象を含む患者の安全性データを収集するため、製薬会社にとっては関連するインサイトを得るための貴重な機会になり得ます。そのためには、患者をよりよく理解し、そのエクスペリエンス改善に必要なデータの追跡、収集、分析を多角的に支援するとともに、プログラムの継続的な進化を図りながらスケーラブルかつ汎用性の高いシステムを構築することが求められます。PwCは、グローバルネットワークを通じて培ったPSP分野における豊富な経験と、日本の医療業界に関する深い知識をかけあわせることで、最適なデータモデルとシステム構築を支援し、規制の厳しい日本の製薬業界に適した高い付加価値をもたらすさまざまなソリューションを提供します。

主要メンバー

堀井 俊介

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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ヴィリヤブパ プルック(エディ)

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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