経営に貢献するサステナブルPX

「生き残り戦略」としてのサステナビリティ経営に貢献する調達の役割とは

企業の社会・環境への働きかけは、かつて「利益追求」を目的としていましたが、今では「長期的な企業価値の向上」に欠かせないものに変容しています。政府、投資家、従業員、消費者、国際機関等の直接的、間接的ステークホルダーからの要請が強まる中、各企業は生き残りをかけ、サプライチェーン全体での取り組みに迫られています。サプライヤーと共に、自社のサプライチェーン全体でサステナビリティに関わる重要課題にどのように取り組むべきでしょうか。またサステナビリティ経営に貢献する調達の役割とは何でしょうか。

サプライチェーン全体を巻き込む調整役としての「サステナブル調達」

サステナビリティ経営は、自社を取り巻く外部企業も巻き込みながら、目標を定め、成果の獲得を目指す必要があります。調達部門は、サステナビリティ経営への調達活動の貢献度を投資対効果によって可視化し、経営の理解と投資判断、社内の協力を取り付けます。また、全社のサステナビリティ戦略に沿ってサプライヤーを評価、サプライヤーの重要性に応じて改善プログラムを策定、自社のサプライチェーンのサプライヤーポートフォリオを最適化します。多様な視点をもったサプライヤー管理と複雑な指標管理をデジタル基盤によって支え、サステナブルPX(デジタル調達改革)を実現します。

【1】調達と経営をつなぐ~サステナビリティ経営への貢献を可視化する「サステナブル調達ROI」~

自社を取り巻くサプライチェーンの持続的な価値創出のため、サステナビリティ経営が掲げる目標達成に向けた、調達領域への投資対効果を、「サステナブル調達ROI」によって定量的に示します。これにより、サステナビリティ経営に貢献する調達活動の実現と推進に向け、経営の理解と投資判断、社内の協力を取り付けます。

【2】調達と外部をつなぐ~「サステナブル調達」を推進するサプライヤー管理(SRM)~

サプライヤーのサステナブル調達への対応力と代替性から取り組みの方向性を判定。

サステナブル調達に向けサプライヤーとのパートナーシップ化により協力体制の構築を図ります。

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主要メンバー

小山 元

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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