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サーキュラーエコノミーの台頭

エネルギートランジションの未来を考える

サーキュラリティ(循環性)分野の対応範囲を決める

エネルギー、ユーティリティ、資源セクターの企業はサーキュラーエコノミー(循環型経済)の発展に大きな役割を果たす可能性があります。サーキュラリティを加速させる技術開発の多くは、すでにこれらの企業の事業分野の範囲内となっているからです。こうした技術には、材料の組成・効率性、電化、水素生成、生化学・合成化学、二酸化炭素回収・利用などにおけるイノベーションがあります。

“サーキュラリティは経営の合理化、よりローカライズされたサプライチェーンの構築、レジリエンスの強化など、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行がもたらした課題への対応の鍵を握ります。サーキュラリティを基本理念として課題に取り組むことは、付加価値を高めて競争優位性の確保につながる新たなビジネスモデルの創出につながります。“

Profile picture of Jeroen van Hoof

 

Jeroen van Hoof - Global Leader, Energy, Utilities and Resources, PwC Netherlands    

リセットボタンを押す

「非対称性(Asymmetry)」「破壊的な変化(Disruption)」「人口動態(Age)」「分断(Polarisation)」「信頼(Trust)」という、今日の世界が直面する5つの喫緊の課題とその影響が、何百万人もの人々の生活と仕事を根本から変えつつあります(詳細はADAPTフレームワークをご参照ください)。COVID-19の世界的流行によって、変化の必要性はさらに加速しています。サーキュラリティを向上させることで、多くの課題をリセットすることができます。

  • 破壊的な変化: サーキュラリティを向上させ、より持続可能な経済モデルを発展させることで、気候変動に対する脅威や資源の枯渇問題に対処できます。
  • 非対称性と分断: 共同体や国家が分断されていく中で、サーキュラリティは相互依存性や互恵性の重要さを気づかせてくれるでしょう。
  • 信頼: 組織への信頼が損なわれていく中、サーキュラリティを向上させることで、透明性の高いサプライチェーンを構築し、環境にやさしく社会的な責任を果たす取り組みを打ち出せます。

リニアエコノミー(直線型経済)からサーキュラーエコノミー(循環型経済)へ

気候問題は、従来の「調達、生産、廃棄」という経済とビジネスのモデルに対して、課題を突きつけています。こうした直線的なアプローチとは対照的に、サーキュラリティは、廃棄物を最少化もしくは完全削減し、二酸化炭素を含めて資源を再利用する循環型サイクルを生み出すことで、経済活動を物質やエネルギーの消費から切り離します。石油・天然ガスや鉱業といった分野の直線的なビジネスモデルを持つ企業であっても、本来サーキュラリティの要素を経営に取り入れることは可能です。そこで、ここではエネルギー、ユーティリティ、資源セクターの企業がサーキュラリティ向上のために何ができるかを見ていきます。

サーキュラリティの原則と戦略

サーキュラリティは3つの包括的な原則(再生可能な原料を優先すること、製品の利用を最大化すること、副産物と廃棄物を再利用すること)を中心に考えることができます。さらに、その原則は10の個別の戦略へとつながります。図は生産・流通の段階と消費の段階の両方における資源の流れを示したものです。

資源の無駄遣いから資源価値の見直しへ

エネルギー、ユーティリティ、資源セクターの企業は、資源の利用状況を見直し、ビジネスモデルのリスク回避に努めています。

サーキュラリティは、こうした企業が戦略オプションを検討する際に有意義な視点を提供します。資源をより慎重に利用し、可能な限り完全循環型の価値を持つ資産として扱うよう促すのです。

 

企業がサーキュラリティの向上に取り組む上で取り入れるべき6つのステップ

Number 1

循環型アプローチにおける機会を整理する

現在の経営における資源の消費量と今後の方針を精査しましょう。社内オペレーションと、社外のサプライヤー、顧客、ステークホルダーのコミュニティーを精査し、サーキュラリティの向上を実現する機会を評価します。

Number 2

明確な戦略とビジョンを持つ

サーキュラリティ向上の目標を定め、必要となる戦略を実行に移し、これを広く周知して、サーキュラリティ向上を達成すべき当事者の理解を深めます。

Number 3

循環型アプローチへの移行ステップを計画する

小さなステップを積み重ねる企業もあれば、ビジネスモデル全体の変革が必要となる企業もあるでしょう。どちらにしても、循環型アプローチへの移行を可能にする各社固有のケイパビリティを特定する必要があります。

Number 4

循環型の協力体制を構築する

効果的な循環型のエコシステムを構築する上で必要となる関係性や連携体制を作り上げます。循環型のエコシステムは、十分に機能するマーケットにおいて支援的な役割を果たす枠組みの一部でなければならず、明確な規則と専用のインフラおよび物流ネットワークを備えている必要があります。

Number 5

サーキュラリティの向上に向けた進捗を測定、レビューし、周知する

適切な管理とレポーティングによって循環型アプローチへの移行ステップをモニタリングし、その過程で自社のサーキュラリティ戦略を改善します。

Number 6

競合他社や顧客、規制当局よりも素早く動く

他社に先を越されて後を追うのではなく、自社なりの循環型アプローチへの移行を実現するべきです。

主要メンバー

片山 紀生

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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村尾 康次

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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内藤 陽

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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枝元 美紀

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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