
TISAXの対象範囲の広がり―TISAX VCS 車両サイバーセキュリティ
自動車のデジタル化やサプライチェーンの複雑化などにより、自動車産業のサプライチェーン全体でサイバーセキュリティに対する要求が高まっています。今後リリースされる予定のTISAX VCSについて、確認項目の概要やISO/SAE 21434の要件との関連性について解説します。
昨今の自動車業界では、サイバー脅威の増大や自動運転による車載システムの大規模・複雑・高度化、顧客ニーズの多様化・目まぐるしい変化などに対応するため、車両販売後のソフトウェアの更新ニーズが高まっています。
こうした状況を踏まえて、市場でセキュアかつ安全にソフトウェア更新を実施するための規則が国内外で検討され、2020年6月に自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第181回会合において「プログラム等改変システムに係る協定規則(第156号):UNR156」(SUMS:ソフトウェア更新マネジメントシステム、型式認可を含む)が新たに採択されました。これにより各自動車メーカーは、2022年7月以降にSUMSの対象となる地域で販売する車両*1に対し、当該法規制への順守が義務付けられました。
SUMS法規は、能力要件と車両型式要件が一般仕様として定められています。これに対し、各自動車メーカーでは適切な法規解釈・文書化および全社的な取り組みが必要となります。
PwCは、これまで培ってきた自動車業界や法規制対応に関する専門的な知見や監査法人を交えての第三者観点からの評価、PwCグローバルネットワークや社外の多様なネットワークとの連携に基づき、SUMS認可取得から運用まで一貫して支援します。
PwCは、SUMS適用活動の準備段階から、対応方針の策定、認証取得、運用まで、あらゆるフェーズで支援を提供します。
*1無線ソフトウェア更新機能付きの新車
自動車のデジタル化やサプライチェーンの複雑化などにより、自動車産業のサプライチェーン全体でサイバーセキュリティに対する要求が高まっています。今後リリースされる予定のTISAX VCSについて、確認項目の概要やISO/SAE 21434の要件との関連性について解説します。
脅威分析やリスク評価、セキュリティテストなどさまざまな用途での活用が期待できる「Automotive Threat Matrix」について、その特徴や「MITRE ATT&CK」との違い、活用イメージについて紹介します。
発行間近のAutomotive SPICE® for Cybersecurityの内容や、活用のポイントなどについて解説します。
PwCコンサルティング合同会社は、WP29 サイバーセキュリティ法規に基づくCSMS(Cyber Security Management System)への現在の対応状況について調査を実施しました。本稿では、その結果について解説します。
PwCコンサルティング合同会社は2025年5月14日(水)に開催した本フォーラムを、6月10日(火)よりオンデマンド配信します。
日立製作所のリーダ主任研究員 長野岳彦氏と主任技師 大石晴樹氏、PwCコンサルティングのシニアマネージャー佐藤 涼太が、設計開発領域の変革に取り組む理由、変革ポイント、活動推進における課題について議論しました。
近年、自動車業界においてもAI技術の革新が進んでいます。 新たな安全規格となるISO/PAS 8800の文書構成や既存の安全規格(ISO 26262, ISO 21448)との関連性について概要を整理するとともに、AI安全管理およびAIシステムの保証論証について紹介し、AIシステム開発における課題について考察します。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。