TISAXの対象範囲の広がり―TISAX VCS 車両サイバーセキュリティ

  • 2024-05-10

TISAX VCSの登場

自動車のデジタル化やサプライチェーンの複雑化などにより、自動車産業のサプライチェーン全体でサイバーセキュリティに対する要求が高まっています。これを受け、ENX(European Network Exchange)はTISAX VCS(Vehicle Cybersecurity)を発表しました。

TISAX VCSとは、ISO/SAE 21434(Cybersecurity Management System Framework)とISO PAS 5112(Audit References)に基づく第三者監査スキームであり、より多くの会社が監査を受けられるよう、現在もリリースに向けた準備が進められています。

ENXのTISAXスキーム自体は、自動車サプライチェーンにおける情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証として広く採用されており、これを車両サイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)にまで広げようとしています。

執筆者

道輪 和也

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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奥山 謙

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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亀井 啓

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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山口 直幹

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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WP29への対応~自動運転車のサイバーセキュリティ

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