シナリオ分析/ストレステスト

ビジネスモデルの「見える化」を通じた経営戦略策定・管理の高度化

今、日本企業は、以下のような多様かつ急速な環境変化に見舞われています。

  • コーポレートガバナンス強化に対する社会的要請(経営の透明性向上、非財務情報の拡充など)
  • 社会・経済の変化(少子高齢化、働き方改革、地域創生、規制・制度変更など)
  • テクノロジーの進化(RPA、AI、IoT、ブロックチェーンなど)
  • 地政学リスクの高まり(ポピュリズムの台頭、国際貿易摩擦、新興国の債務問題など)
  • 環境・社会問題への対応の必要性(例:SDGs、ESG、TCFD)

企業はこうした環境変化を踏まえ、フォワードルッキングな見通しの下で経営戦略・計画を立案するとともに、状況変化やその影響を適時適切に捉えて機動的な見直しを実施し、社内外に対して円滑にコミュニケーションを図っていく、といった組織運営を行っていかなくてはなりません。

そのためには、自社のビジネスモデルを的確に表現(「見える化」)した上で、環境変化や自社施策が将来のバランスシート(資産・負債)・損益・KPI(主要業績指標)にどのような影響を与えるのかを機動的に分析できるようなシナリオ分析/ストレステストの整備が望まれます。

シナリオ分析/ストレステストの典型的な用途として、以下が挙げられます。

  • 経営計画の策定支援や妥当性検証
  • リスクシナリオやストレスシナリオの影響予測、リスクアペタイトの設定・検証
  • 経済指標や損益などの実績データに基づく予実分析(予実差異の要因分解など)
  • 急激な環境変化に対する対応施策の検討
  • 地球環境(気温など)、経済構造、人口動態などの中長期的変化の下でのビジネスモデルの持続可能性検証
  • 金融機関のフォワードルッキングな信用損失見積もり

シナリオ分析フレームワーク

標準的なシナリオ分析のフレームワークは、下図のとおりです。

  • 組織内外の情報・データの収集・蓄積
  • トップリスク管理などに基づく将来シナリオ検討
  • 外的要因(経済動向など)・内的要因(戦略・施策など)が業績(収益など)に及ぼす影響を表すモデル
  • 影響分析結果の経営戦略への還元(戦略見直し、追加施策検討など)

あるべきシナリオ分析フレームワークの詳細は、各社のビジネス特性や経営方針によって異なります。本フレームワークを試験的・簡易的に運用することにより、戦略策定における効果を見極めつつ、強化すべきパーツ(データ、モデル、管理ツール)やその内容、優先順位などを決めていくことが必要です。

主要メンバー

石岡 秀之

パートナー, PwCあらた有限責任監査法人

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村永 淳

パートナー, PwCあらた有限責任監査法人

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西原 立

ディレクター, PwCあらた有限責任監査法人

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