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サステナビリティ活動の財務インパクト評価支援(Sustainability Value Visualizer)

自社のプレ財務(非財務)要素※1に関する取り組みやパフォーマンスが、将来の企業価値にどれくらい影響を与えるのか、またそれはどのような因果関係に基づくものなのかを理解するための指標として、「財務インパクト評価」が注目されています。財務インパクト評価を適切に分析することで、プレ財務の取り組みの重要性・意義を理解して社内外に示したり、それに基づいた経営判断を下したりすることが可能となります。

昨今、財務インパクト評価の重要性、ニーズが非常に高まっていますが、その分析手法はいまだ確立されていないのが現状です。そこでPwC Japanグループは、サステナビリティ活動が将来の財務に及ぼす影響の経路(インパクトパス)を特定する「Sustainability Value Visualizer」を開発しました。これは、自社の財務インパクトをスコア化することができるサービスです。

Sustainability Value Visualizer

本サービスは、社内外のデータや業界の特性などを考慮して定義したインパクトパスと定量化ロジックに、温室効果ガス(GHG)排出量、水使用量、気候変動による物理的リスク、人権リスクなどのプレ財務要素をインプットすることで推計を行い、最終的に将来の自社財務に与える潜在的な影響(財務インパクト)をスコアで算出するものです。

図1 サステナビリティ・バリュー・ビジュアライザーの全体像

メソドロジー 

サステナビリティを取り巻く環境が刻々と変化する中、必ずしも過去データからは予測できない影響を、合理的なロジックを基に導き出すことが重要です。Sustainability Value Visualizerには、プレ財務要素と将来の財務インパクトを統計学的手法で相関分析するのではなく、プレ財務から財務の因果関係を描き、インパクトパス別に個別の導出ロジックを作成して分析する点に特徴があります。

プレ財務要素をインプット後、(1)プレ財務パフォーマンス評価、(2)金額レンジ推計、(3)スコア化の3つのステップを経て、最終的なスコアを算出します。

(1)のプレ財務パフォーマンス評価においては、自社のプレ財務要素のパフォーマンスがどの程度であるかを業界平均値や業界ランキング、外部リスク評価スコアなどを用いて評価します。なお、現状の対応状況や今後の見込み情報を加味し、評価を補正する場合もあります。(2)および(3)では、過去の事例や研究調査などを参考に各インパクトパスの金額インパクトを算出する係数ロジックを導出します。

初期的には2050年までの累積の影響を導出しますが、カスタマイズすることによって分析対象期間は調整可能です。また、係数ロジックに用いる数値は、業界や地域性が反映される設計になっています。

財務インパクトスコアの導出

分析結果では、収益やコストへのトータルのインパクトに加え、GHG排出、水使用といったプレ財務要素別のスコア、また評判、市場など財務影響の起点となる要素別に分解したプレ財務ドライバー※2別のスコアを確認することができます。サステナビリティの取り組みに経営資源を適切に配分するための判断材料として、これらの分析結果を活用できるでしょう。

プレ財務から財務への影響理解 

上記のような財務インパクトスコアを確認できる点に加え、一つ一つのインパクトパスを描くことで、プレ財務要素と財務の因果関係を解明できる点も重要な特徴です。本サービスではプレ財務と財務を結びつける6つのプレ財務ドライバーを定義しており、プレ財務ドライバーごとにインパクトパスを洗い出すことで説得力の高い、網羅的なインパクトパスを導出することが可能になります。これまで因果関係が明確でなかったプレ財務と財務の関係を明らかにすることで、経営判断の拠り所としての活用や、サステナビリティに取り組む意義を社内に浸透させる取り組みへの活用が期待されます。

図3 評価結果(アウトプット)の分析イメージ
図4 インパクトパス・推計ロジック(ファンクション)の分析イメージ

Sustainability Value Visualizerの活用方法

この分析サービスは、具体的には以下の点でサステナビリティ経営への活用が見込まれます。

図2 Sustainability Value Visualizerの活用方法
  1. プレ財務情報と財務インパクトの因果関係を明らかにし、各インパクトパスの重要要素を特定することで、企業のサステナビリティの取り組みに対する社内外ステークホルダーの理解を促進し、中長期の経営計画におけるKPIの設定、アクションプランの策定を行う。
  2. プレ財務ドライバーおよびプレ財務要素の項目間のスコア比較や、グループ会社・拠点間のスコア比較により、経営資源配分の優先順位付けを行う。
  3. 外部環境の変化や自社の取り組み強化などによるインパクトの差について、シナリオを組んでシミュレーション分析を行うことができる。シナリオ別のスコア比較により優先度の高い対応事項を特定できる他、取り組み強化による効果と投資額を比較し、投資対効果を検討することも可能(具体的なイメージは図のとおり)。

本サービスの活用により、非財務要素に関してステークホルダーの要請を起点とした受動的な対応を回避し、主体的な管理・改善が可能になります。

外部環境変化シミュレーション 内部取り組み変更シミュレーション

※1:プレ財務要素:財務要素として顕在化していないが、将来的に財務に直結すると考えられる要素 、いわゆる非財務要素 

※2:プレ財務ドライバー:「消費者による評判」「法・規制の導入」など、プレ財務が財務にインパクトを与える要因となる観点


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主要メンバー

坂野 俊哉

シニア・エグゼクティブ・アドバイザー, PwC Japan合同会社

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磯貝 友紀

パートナー, PwCあらた有限責任監査法人

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山﨑 英幸

ディレクター, PwCあらた有限責任監査法人

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