
不動産業界における世界のM&A動向:2025年の見通し
2025年の不動産業界におけるM&Aは、投資家やユーザーの建築環境への新たな関わり方によって拍車がかかると見込まれます。
2021-11-08
Emerging Trends in Real Estate®はPwCとアーバンランド・インスティテュート(ULI)が毎年共同で発表している不動産動向調査報告書です。米国・カナダ、欧州、アジア太平洋の3地域の国際的に著名な不動産専門家の見解に基づき、各地域における不動産投資と開発のトレンド、不動産金融・資本市場の状況、および不動産部門別・都市別の傾向について見通しを示しています。
本報告書(Emerging Trends in Real Estate® Global Outlook 2021)は、各地域の調査に追加的なインタビューを行い、世界中で最も関連性の高い投資と開発のトレンド、不動産金融と資本市場の見通しと、メガトレンドによる業界への長期的な影響に焦点を当てて作成されています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生から1年以上が経ち、不動産業界は、人々の生活や働き方の混乱による長期的な影響と、循環的な景気後退という、2つの並存する困難な課題に未だに取り組み続けています。不動産業界においては、地域や業種によってその影響の度合いは異なるでしょう。しかし、COVID-19がデジタル化、リモートワーク、オンラインショッピングなどの既存のトレンドを加速させていることは世界的にも明白であり、それに伴って、不動産業界がESG(環境、社会、ガバナンス)課題に取り組む重要性は大幅に高まっています。
2025年の不動産業界におけるM&Aは、投資家やユーザーの建築環境への新たな関わり方によって拍車がかかると見込まれます。
PwCは2024年10月から11月にかけて第28回世界CEO意識調査を実施しました。世界109カ国・地域の4,701名のCEO(うち日本は148名)から、世界経済の動向や、経営上のリスクとその対策などについての認識を聞いています。
Emerging Trends in Real Estate®は、PwCとアーバンランド・インスティテュート(ULI)とが共同発表している不動産動向調査報告書です。不動産業界に携わる幅広い調査回答者の意見から不動産市場の見通しを展望しています。アジア太平洋2025年版では、日本を含むアジア主要国への投資戦略の策定や市場の動向の理解に役立つ分析を提供します。
不動産業界のM&Aは増加傾向にあり、ディールメーカーは楽観的な見方を強めています。その背景には、アセットクラスの増加、プライベートクレジットの役割拡大、価値創造への注力などがあります。