近年、事業の多角化やグローバル市場への進出等を目的として日本企業のグループ展開が進んでいます。一方で、グループとしての価値の最適化やグループ会社に起因する不祥事、リスクの管理といった課題に直面する企業が増えており、あらためてグループとしてのガバナンスの在り方に強い関心が寄せられています。
本稿では、まず1で「グループガバナンスの基本設計のポイント」を全体的に解説し、2でサイバーセキュリティ、DX、AIの領域、3でマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策の領域におけるグループガバナンスのポイントをそれぞれ解説します。
なお、文中の意見は筆者の私見であり、PwC Japan有限責任監査法人および所属部門の正式見解ではないことをお断りします。
PwC Japan有限責任監査法人
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
パートナー 笠井 涼
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ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
パートナー 山口 太郎
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ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
パートナー 山本 哲史
ガバナンス・リスク管理・コンプライアンスの構築、金融庁等の監督当局による規制対応など多様なサービスを提供しています。
さまざまな経営環境変化・リスクに対する全社的な対応力の強化に向けて、PwC Japan有限責任監査法人は戦略的ERM(統合リスク管理)の構築を総合的に支援します。
PwC Japan有限責任監査法人のマネーローンダリング防止およびテロ資金供与対策関連サービスでは、AML/CFTプログラムの策定、リスク評価方法の検討、AML/CFTに関するシステム対応など、金融機関のマネーローンダリング防止態勢の整備を幅広く支援しています。