現代の経営環境はさまざまな不確実性と複雑性を伴っており、企業が持続的な成長を遂げるためには、ガバナンス、リスク管理、コンプライアンス(GRC)の統合的かつ効果的な運営が不可欠です。特に内部監査部門は、経営からの期待の高まり、ビジネスモデルの変革、リソースの制約という三重の課題に直面しており、従来型のアプローチでは限界が見えつつあります。本稿では、これらの課題を克服し、内部監査、さらには企業全体のアシュアランス活動を変革するための鍵としてのGRCプラットフォームの構築について考察します。
なお、本稿における意見の部分は筆者の私見であり、PwC Japan有限責任監査法人および所属部門の正式見解ではないことをあらかじめお断りいたします。
PwC Japan有限責任監査法人
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部
シニアマネージャー 板橋 拓也