AIが実現する持続可能な未来

農業、水、エネルギー、輸送セクターでのAI導入が経済や炭素排出量に及ぼす影響を予測。

人工知能(AI)の環境への適用が広がるなか、これから2030年までの間に、経済成長や、炭素排出量の大幅削減を目指す世界的な動きはどのような影響を受けるでしょうか。

私たちはさまざまな経済セクターや経済情勢の中でAIを活用し、環境負荷や気候変動への対応にこれを役立てることができます。活用例としては、AIを利用したクリーンな分散型エネルギーグリッド、精密農業、持続可能なサプライチェーン、環境監視・執行、気候・災害予測対応の強化などが挙げられます。

マイクロソフトの委託を受け、PwC英国は環境へのAI適用がもたらす経済的影響を、農業、水、エネルギー、輸送の4セクターについてモデル化しました。

その結果、AIの環境への適用は2030年に全世界で最大5兆2,000億米ドル、現状のままのシナリオに比べて4.4%の経済効果を生み出す可能性があると分かりました。

あわせて、AIの適用によって2030年に全世界で温室効果ガス(GHG)排出量を4.0%削減できます。CO2換算で2.4ギガトン、2030年のオーストラリア、カナダ、日本を合わせた排出量に相当する量です。

また、生産性の向上と同時に、より高いスキルが要求される仕事を生み出すことで、AIは世界経済全体で3,820万の新しい純雇用を創出する可能性があります。

「簡単に言えば、AIによって私たちの未来のシステムは、経済にとっても自然にとってもプラスの効果を生むのです」

Celine HerweijerPwC英国 グローバルイノベーション&サステナビリティリーダー

主要メンバー

磯貝 友紀

パートナー, PwCサステナビリティ合同会社

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三治 信一朗

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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