ポーランド再考:欧州事業の可視化と統制を支える運営基盤へ

  • 2026-10-22

はじめに

日系企業の欧州事業において今後問われるのは、「どの国に進出するか」だけではありません。各国に分散した機能を、どこで、どのように標準化し、どのような統制の下で運営するかが、経営上の重要な論点となっています。さらに、AI活用が加速する中、その効果を引き出すためには、業務プロセスやデータの可視化・共通化と、適切なガバナンスがこれまで以上に重要になっています。欧州事業の管理・運営基盤といえば西欧の主要市場を想起しがちですが、こうした業務基盤の整備とAI活用による高度化という観点からも、ポーランドは再評価に値します。ポーランドは、欧州連合(EU)加盟国としての制度整合性、グローバル・ビジネス・サービス(以下、「GBS」)の集積、人材の厚み、複数国向け業務の運営経験を背景に、単なる製造・低コスト拠点から、欧州事業を支える運営基盤へと進化しています。本稿では、日系企業が直面する欧州オペレーションの課題を起点に、ポーランドのGBSおよびManaged Services(マネージドサービス、以下、「MS」)のデリバリー基盤としての意義を考察します。

なお、文中の意見に係る記載は筆者の私見であり、PwCポーランドおよび所属部門の正式見解ではないことをお断りします。

目次

  1. 日系企業が直面する欧州オペレーションの複雑化
  2. ポーランドをどう再定義するか
  3. マネージドサービス:外部委託ではなく、運営設計の選択肢
  4. なぜポーランド/グダンスクなのか
  5. おわりに

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執筆者

PwC Advisory sp. z o.o. sp.k.
アドバイザリー部門
マネージャー ロルスキ 真美