N.S.

Senior Manager/Corporate Finance

大学在学中に公認会計士の資格を取得し、国内の大手監査法人に入社。その後、複数のコンサルティングファームを経て、2016年よりPwCアドバイザリーへ。これまでの業務経験を通じて身に付けた知識・スキルをいかんなく発揮し、シニアマネージャーとしてチームを指揮しながらM&Aのアドバイザリー業務に従事するN.S.が、PwCアドバイザリーで働く魅力とキャリアの展望について語ります。

アドバイザリーとしての価値を発揮し、思い描くキャリア像へ

複雑な課題が絡み合って停滞している状況に入り込み、他者にない自分なりの価値を発揮して成功に導く。それが、私が目指している姿です。簡単に言ってしまえば「困ったときはSさんに頼めばなんとかなる」と言われるような人材ですね。

現在携わっているM&Aのアドバイザリー業務は、数多くのステークホルダーを巻き込む必要があり、多種多様な専門性も必要になってくるため、クライアントも非常に難儀されているケースが多く見受けられます。そのため、状況を整理して分析し、複雑化する課題やステークホルダーの思惑も考慮しつつ、とり得る解を導き出し、進むべき道を一緒に進んでいくための能力が求められるわけです。一言で表せばプロジェクトマネジメント力ですが、それを非常に高次元かつ広い領域で発揮する必要があるのがこの仕事。近年は法律や税制も複雑化しており、これまで以上に総合力が問われるようになっています。ここで価値を発揮し、複雑化した状況でもなお誰からも頼られる存在になるというのは、自分のキャリア形成にとって非常に意味のあることだと思います。

また、案件によって置かれている状況は千差万別。同じ課題は1つもなく、毎日新しいことだらけです。学びと刺激に溢れながらいつまでも成長し続けることができるというのも、この仕事の大きなやりがいだと思います。

事業再生は「感情の格闘技」。緊迫した状況ほど、大きな学びと成長がある

PwCアドバイザリーは、他社と比較して事業再生に関わるM&A案件が多いのが特徴です。現在のCorporate Financeに所属する前は、事業再生部門に籍を置いていました。事業再生案件はステークホルダーが非常に多く、緊迫した空気の中でいろいろな意見や感情が激しくぶつかることもありました。

私の尊敬する上司は「事業再生は感情の格闘技だ」と言っていましたが、非常に共感できます。そんな状況に入り込み、絡み合うものを解きほぐして、それぞれの意見を尊重しながら最終的な着地点を見いだし、調整しながらゴールに向かっていく。難しい仕事ですが、こうした状況を成長の機会ととらえ、自分の糧にできるかが大切です。課題が難しければ難しいほど、それを乗り越えた時の成長も大きい。そんな思いで日々自分を奮い立たせています。

そして何より、無事M&Aが完了し、案件がクローズしたときの達成感はひとしおです。時には感情をぶつけながら意見を交わし、課題解決という同じ目的に向かってともに奮闘したクライアントから、最後は笑顔で「この会社を救っていただいてありがとうございました」と言葉を掛けていただけることは非常に特別な経験です。この仕事を続けてこられたのも、この瞬間の喜びに勝るものがないからかもしれません。

柔軟に働けるからこそ、ここぞというときにチャレンジできる

PwCアドバイザリーには多様な専門性を持ったプロフェッショナルが在籍しており、交流も活発です。組織や部署の垣根を超えて、メンバー全員が「クライアントのために」という思いで一致団結していると感じます。互いを尊重し、それぞれが価値を発揮することで一緒に課題を解決しようという風土が根付いていると思いますね。こういうことを言うと、「それはどこのファームも同じなのでは?」との声も聞こえてきそうですが、私自身が複数のファームに在籍していましたので、その点での説得力は自分なりにはあるかなと勝手ながら思っています。また、働き方も非常に柔軟です。私自身、育児休業を1カ月取得した経験があるのですが、その際もみんなが理解を示してくれました。家庭の事情でミーティングに参加できないことがあっても、許容し合える環境があります。こうした高い柔軟性があるからこそ、厳しい局面でも前向きにチャレンジできるのだと思います。

最後に、PwCアドバイザリーに興味を持ってくださっている方々に伝えたいことがあります。それは、ご自身の可能性を最大限伸ばしたいということでしたら、当社はそのための「場」を提供できるファームだということです。複雑な事業再生・M&Aのプロジェクトを数多く抱え、また、多様な専門性をもつメンバーとの協働機会に恵まれている当社は、自身の成長に向けて他ではなかなか得られないものを与えてくれる場です。実際に、当社に入ってどんどん成長されている方は、当社で得られる「場」を生かし、そこで奮闘し、悩み、打開するサイクルを幾重にも重ねています。この経験・実績に勝るものは、他の環境ではなかなか得られないと思いますし、自身にとっての大きな財産になると思います。大事なキャリア形成のための時間を、自分の限界に挑戦できる職場に捧げてみるのはいかがでしょうか。悪くない選択だと本気で思います。