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PwC Japanグループでは、「子どもたちのインクルーシブなマインドづくり」を目的に、当グループに所属する障がい者スポーツ選手(Challenged Athlete)による車いすバスケットボール体験会を2012年より、関東・関西の小中学校を中心に開催しています。
2023年9月5日には東京都の東京学芸大学附属世田谷小学校で体験会を実施しました。今回の体験会には小学4年生から6年生の児童25名が参加し、PwC Japanグループの各法人に所属する車いすバスケットボール選手2名が講師を務めました。
「車いすバスケを楽しもう!いろんな人がいることを知ろう!世の中にあるバリアを取り除くためのヒントを見つけよう!」というテーマを体験会の冒頭で伝えた後、生活の中で出合うバリアについて例を交えて説明したり、車いすバスケットボールの特徴的なルールを解説したりしました。
競技用の車いす同士がぶつかるデモンストレーションでは、その衝撃音の大きさに驚きの声があがりました。「車いすバスケットボールは障がい者だけがプレーするものではなく、誰でも一緒に楽しむことができるスポーツ」と語られると、児童たちの目が輝きました。
まずは、競技用車いすに乗ることからスタート。競技用車いすはタイヤがハの字になっているため、まっすぐ前に進むには慣れが必要です。児童たちは最初はぎこちない操作でしたが、チームに分かれてリレー競争などをするうちに皆、コツをつかんでいきました。
そして迎えたミニゲームではゴール下で激しい攻防が繰り返されるなど、白熱した試合は終始歓声に包まれていました。
休憩時間も元気いっぱいに車いすバスケットボールを楽しんでいた児童たち。感想を聞くと「またやりたい!腕だけでシュートするには身体を鍛えないと」「試合を観に行きたい!」などの声が聞かれました。
また、「車をどうやって運転しているの?」「どうやって寝ているの?」といった率直な興味関心が伺われる質問があり、さまざまな工夫をしながら日々を送っている車いすユーザーの生活への共感につながりました。
最後に、イラストを用いたクイズ形式のディスカッションタイムがありました。児童はイラストの中に隠れているバリアについてそれぞれの意見を出し合いました。講師からは「生涯にわたりさまざまなバリアと出会うと思いますが、今日の経験を通して何か工夫や配慮をしたり、アイデアを出したりして、これから出合うバリアを解消していく力を持った人になってほしいと思います」と力強いメッセージがありました。
後日、児童や先生から届いたメッセージには「自分たちの住んでいる街にあるバリア」について考えたコメントがありました。「階段だけでスロープがない場所が多い。スロープがあったとしても角度がきつい」「駅周辺の狭い路地や車いすの車輪が挟まってしまう踏切、段差も気になる」「銀行のボックス型のATMは小さくて入りにくそう」といった感想のほか、さらに視点を広げて「視覚障がい者用の点字ブロックが少ない」という意見をくれた児童もいました。
体験会を企画した先生からは、「日常のバリアに関する話が貴重でした。車いすバスケットボールを媒介として世の中の障壁について考える機会は、児童たちだけでなく職員にとっても有意義でした」「『いつでも、どこでも、だれでも』という権利は、実は全員にボーダレスに浸透していないことに改めて気づかされました」といった声をいただきました。
Challenged Athleteメンバーと一緒にプレーすることで、意識的なバリア(壁)を解消し、車いすに乗るという普段とは異なる体験や、物理的なバリアを体感。イラストを用いたクイズ形式のインタラクティブなやり取りでは、バリアに出会う具体的なシーンを取り上げたことで、さまざまなバリアを意識するきっかけになりました。児童たちにとって車いすバスケ体験会は、普段気付きにくいバリアに気付き、それを解消するヒントも得られる機会になりました。