前回は農家の高齢化により離農が進む中、農業の法人化・大規模化・スマート化の必要性について解説しました。今回はスマート化や人材の雇用において必要になる設備投資資金や運転資金の調達と、資金調達に伴い必要なガバナンスとステークホルダー対応(資金調達に伴い必要な管理や外部コミュニケーション)について解説します。従来からの農業に特有な資金調達の仕組み(融資や補助金)に加えて、デジタル技術の進展や共感型コミュニティの発達、環境への配慮などの社会の変化に伴う資金調達方法の広がりについても紹介します。
なお、本稿は異業種からの農業参入者も含めた農業経営者の視点から農業における資金調達手段の特性と資金調達のために必要な対応の概要を理解し、自己の経営に合った資金調達の選択肢を把握していただくことを目的としているため、具体的な資金調達スキームの策定や実行にあたっては専門家や金融機関にご相談ください。また、本稿の意見にわたる部分は筆者の私見であり、PwC Japan有限責任監査法人および所属部門の公式見解ではないことをお断りしておきます。
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リスク・アシュアランス部
パートナー 三澤 伴暁
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企画管理本部
ディレクター 三橋 敏