従業員インタビュー

通関士の専門知識を生かして
関税・貿易のプロに PwC関税貿易アドバイザリー合同会社
関税・貿易コンサルタント
シニアアソシエイト
入社3年目 (インタビュー当時)

前職の物流会社では通関士として輸出入申告書の作成業務などを担当。実務経験は有意義でしたが、関税・貿易の専門性を深めたいという思いが次第に強まりました。キャリアを生かせる環境を調べる過程で、PwC関税貿易アドバイザリー合同会社と出合い、新天地と定めたのです。

PROFILE
大学在学中に、通関業を行う企業に必須の国家資格・通関士に興味を持ち、物流会社に就職して通関士の資格を取得。通関業務を経て、PwC関税貿易アドバイザリー合同会社に転職し、現在に至る。

通関業務がAIに代替される危機感からアドバイザリー業務へ

大学卒業後、物流会社で通関業務に従事していました。クライアントの指示・依頼に基づいて行う通関士としての業務は、輸出入申告書の作成など、多くが定型的なものでした。しかし今後はこうした通関業務はAIに取って代わられ、効率化が進むのではないか――。仕事を続ける中で危機感が募り、関税・貿易業務において自分自身のキャリアを高めたいという思いが芽生えてきました。専門性をさらに高めたいと考えていた際に出合ったのが、関税・貿易のアドバイザリー業務を専門的に行うPwC関税貿易アドバイザリー合同会社でした。

入社の決め手となったのは、PwCというグローバルネットワークのメンバーファームであり、そのリソースを活用したやりがいのある仕事ができると思ったからです。また、関税・貿易に特化したPwC関税貿易アドバイザリー合同会社ならば専門性をより高められる環境に身を置けると考え、入社を決めたのです。

入社後は、修正申告に関する税関への事前相談や確認手続きのサポート、国際貿易で必要な商品分類のHSコードの附番に関するアドバイス、税関事後調査に向けた準備や事前アセスメント支援などにとどまらず、CBAM(輸入品に課される炭素価格制度)のアドバイザリー、官公庁とのプロジェクトなど、今までの通関業務を超えてコンサルタントとして幅広い経験を積むことができています。

ある日のスケジュール
協働作業でクライアントへの説明に備える
9:00 在宅で始業。クライアントや社内から来たメールをチェックし、返信する。
11:00 電話やメールによる税関への対応。
12:00 昼食
13:00 アソシエイトが作成した税関へ提出する書類をレビューし、アップデート・フィードバックを行う。
15:00 クライアントの関税・貿易リスクに関する説明資料についてメンバーとオンラインミーティングを行う。
18:00 翌日のスケジュールおよび、To Doを確認して終業。

クライアントが求めるアドバイスを見極め、提案

印象に残る仕事として、ある外資系企業から、「税関から調査に入ると通知があったが、どのように対処したらいいのか」と相談を受けたことがあります。

税関は何を調べ、どこに着目するのか。輸入申告書内容と関税はどう関係するのか。クライアントのそんな不安や疑問に対して、通関士として培った知見を生かして、輸入データの扱い方や、申告価格の設定が正しいかどうか考え直す必要があることなどをお伝えしました。前職では申告書の作成にとどまっていたので、そこからさらに踏み込んでクライアントの課題解決をサポートでき、かつ感謝の言葉もいただけたことで、自身の成長を実感しました。

私たちが提供する「関税・貿易アドバイザリー」業務で大切なことは、関税・貿易に関わる「リスクマネジメント」です。そのために重要なのが、関わる法律への理解です。ところが、入社当初は法律用語の解釈と要点整理に追われ、クライアントの事業の実情に対してどのように寄り添った助言をできるかということまで手が回らず、苦慮したこともありました。

しかし経験豊富な先輩方に法律の解釈や、問題へのアプローチ方法などを相談しながら取り組むことで、徐々に法律の理解・整理が効率的にできるようになりました。また、コミュニケーションを密に取ることでクライアントの実情をより正確に把握できるようになり、アドバイスの精度が飛躍的に上がったと感じています。

最近では、官公庁とのプロジェクトなどを進める際に、メンバーとの協働作業の中でレビューを担当することもあり、特定の法律をどのように解釈しアプローチするかについて熟考を重ね、アドバイザリー業務を提供するといった仕事も増えてきました。自分のキャリアを広げるチャンスだと考えています。

無理なく成長できる環境が整っている

アドバイザリー業務を志望しましたが、通関業務以外は未経験でしたから、最初はこのキャリアチェンジがうまくいくのかという不安もありました。

しかし、PwCでは、いつでも誰にでもフラットに尋ねることができ、丁寧に答えてくれるカルチャーがあるため、その不安はすぐに解消されました。PwC関税貿易アドバイザリー合同会社内はもちろん、税務や法務、会計、コンサルティングなどの関連する業務についてはグループの各専門家にアドバイスを求めることができます。さまざまなサポートを受けながら業務を行うことで、仕事に対する自信を積み重ねていけるのです。

また、PwC Japanグループ内の研修制度が充実しているので、そちらでも必要なサポートが受けられます。1つ例を挙げると経験者採用向けのコンサルティングの基礎を学ぶ研修では、同じPwC Japanグループ内のコンサルタントが講師となって、どのようにアドバイザリー業務に従事し、どのように成果物をつくり上げるのかなど、コンサルティングのノウハウを学ぶことができました。座学だけではなく、チームを組んでディスカッションなども行います。2週間ほどの研修でしたが、ここで学んだことはその後の仕事に大いに役立ちました。

今、私は福利厚生で利用できるグループ内の英語学習にも参加しています。研修などの機会を有効活用して、自分をどんどん高めていくことができる──これはPwCで働くことの大きなメリットの1つでしょう。

複合的な視点を身に付け、関税・貿易の専門家に

入社後、さまざまな業務を担当し、PwC Japanグループのコンサルタントとプロジェクトを進める中で、関税が移転価格税制や国内消費税とも関わりが深いことを知りました。最近では、地政学的リスクの高まりから生じる外交関係の緊張も目立ちます。今後、さらに関税への専門性を深めるとともに、他の税制に関する知識も幅広く身に付けてキャリアを高め、複合的な視点でクライアントにアドバイスできる、頼られる存在になりたいと考えています。

関税・貿易は一般のビジネスではなじみの薄い分野ですが、サプライチェーンがグローバル化、多様化している中で欠かせない領域です。しかしながら、大企業といえども、関税・貿易の専門知識を有する人材の育成が遅れているのが実情です。

私たち関税・貿易アドバイザリー業務に携わるプロフェッショナルへの期待と需要は、さらに高まるだろうと思っています。そうした意味で、やりがいやキャリア形成を重視される方にとって、魅力的なフィールドです。ぜひ、一緒に働きましょう。

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