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社会やユーザーのニーズの変化に伴い、自動運転車や電動車の普及、モビリティの継続的な価値向上のために、SDV(Software-Defined Vehicle)領域における官民の取り組みが加速しています。
各国において、ソフトウェアを中心とした車両開発が進み、OTA*を含む車のソフトウェアアップデートも普及しつつあります。日本においては、経済産業省および国土交通省が2025年6月「モビリティDX戦略」をアップデートし、AI技術の活用、SDV開発に対応した産業構造の構築、地政学リスクに対応したサプライチェーンの強靭化などの取り組みが行われています。
*OTA:Over The Air。無線通信によるソフトウェア更新
こうした中でPwCは、各領域のケイパビリティを結集させた「SDVイニシアチブ」を発足し、ソフトウェアを基軸とした新たな価値創造に向けた幅広い支援を提供しています。
本レポートでは、一般消費者のSDVに対する理解や価値観を把握することを目的として、5カ国(日本、米国、ドイツ、中国、インド)を対象に「SDV消費者アンケート調査2025」を実施しました。
なお、PwCは本レポートに加えて、自動運転xAIに関する消費者アンケート調査も実施しております。あわせてご一読ください。
自動車業界内ではSDVという言葉は広まっていますが、一般消費者には未だあまり馴染みのない用語ではないかという仮説のもと、SDVの認知度に関して調査しました(図表1)。
図表1:「SDV(Software-Defined Vehicle)」という言葉を知っていましたか。
米国、ドイツ、中国では半数程度は認知していましたが、日本のSDVに関する認知度の低さ、その逆にインドの認知度の高さが際立つ結果となりました。一般消費者がSDVという用語を知っているかどうかはあまり重要ではなく、SDVを活用した機能やサービスを認識し、購買に影響するかどうかが重要ではありますが、国ごとの認識の違いを理解した上で、各機能およびサービスのプロモーションを行うことが肝要と言えます。
回答者にSDVとはどのようなものかを理解してもらった上で、SDVに対してどの程度魅力を感じるかを調査しました(図表2)。
図表2:「SDV(Software-Defined Vehicle)」1)にどの程度魅力を感じますか。
最初の問いと同様に、インドは85%が魅力を感じ、日本は33%と低い結果となりました。中国においても83%が魅力を感じるという回答で、SDVという用語自体は認知していない場合でも、実際の機能やサービスには魅力を感じていることが分かりました。中国で近年販売される多くの車がSDVとなっており、一般消費者としても魅力を感じているものと推察されます。
SDVならば、スマートフォンのように購入後も新しい機能やサービスを追加したり、不具合があってもソフトウェア更新ですぐに改善したりすることができます。その場合、購入時の品質が低下したとしても受け入れられるかどうかを調査しました(図表3)。
図表3:どちらの車を購入したいと考えますか。(A:購入時高品質 vs. B:購入後改善可能)
SDVに強く魅力を感じる中国およびインドにおいても、SDV化した場合でも購入時の品質要求は高い結果となりました。他方で、購入時の品質や完成度が劣ったとしても、その後改善される方が魅力的という意見も2割程度あり、販売時の完成度および品質と販売後の継続的な価値提供の両方を追い求める必要があると言えます。
SDVの機能やサービスにはさまざまなものが存在します。想定される代表的な機能を8つ挙げ、その中から最大3つ選択してもらうことで特に興味のある機能・サービスを調査しました(図表4)。
図表4:SDVで提供される機能・サービスで関心があるものを最大3つ1)選択してください。
国ごとで関心がある機能・サービスに有意な差は見られませんでしたが、各国共通して「運転支援機能」および「燃費/電池性能」といった走行性能への関心が高いことがわかりました。日本においては若干、車内WiFiの割合が高く、SDVではなくスマホをどこでも快適に利用したいといったニーズが推察されます。
SDVに関し、全体として中国およびインド、米国およびドイツ、そして日本とで消費者の意見が分かれる傾向が見られました。他方、SDVに期待する機能・サービスや不安・懸念に関しては、現時点では5カ国で共通する部分が多くみられました。企業側はさまざまな側面を慎重に精査した上で提供するサービスの内容や方法を吟味する必要があると考えられます。
方法 |
オンラインアンケート調査 |
期間 |
2025年11月25日~12月2日 |
対象 |
日本、米国、ドイツ、中国、インドにおける20~60代の男女 |
サンプル数 |
各国500名ずつ、合計2,500名 |
属性(年代)
属性(自動車の利用頻度)
属性(自動車の保有形態)
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