クロストーク「変革を支えるデジタルスキル」

デジタル & イノベーション

あらゆる業界でデジタル化が進んでいるなか、監査業界においても、AIの活用による高度な分析やビッグデータの解析など、デジタルテクノロジーを活用した品質の向上や業務の効率化が急務となっています。そうしたなか新しいデジタル時代をリードするプロフェッショナルファームを目指しているPwCあらたでは、所属や役職に関わらず、すべての人材のデジタルスキルを向上させる「アップスキリング」の取り組みを重点的に行っています。

対談者

タ ティカインホア(消費財・産業財・サービス部 シニアアソシエイト)

鈴木 智佳子(第一金融部<銀行・証券> パートナー)

全スタッフに拓かれたデジタルスキル向上への道

──日頃からPwC Japanグループではデジタルテクノロジーの活用について多様な展開をしていると感じていますが、スタッフのデジタルスキルの向上についてどのような取り組みをしているのでしょうか?

鈴木 私たちはスタッフ一人一人のデジタルスキル向上にむけた”デジタルトランスフォーメーションジャーニー”を描いていて、それに沿った数々の仕組みを用意しています。まずは「デジタルフィットネスアセスメント」というスマートフォン・アプリで、現状の自身のデジタルスキルが果たしてどれぐらいなのかを把握してもらい、そこからスキルアッププログラムに繰り返しチャレンジすることで、いまデジタル世界で何が起きていて、自分はそこで何ができるのか気付けるようになっています。既にアプリによるアセスメント実施率はPwC Japanグループ全体で74.4%にも達しています。そうした中で私自身は、PwC Japanグループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)について、外向けのサービスをリードするPwCコンサルティング合同会社のパートナーとともに、内部の取り組みをリードする役割を担っています。

PwCあらたでは、最初のスキルアッププログラムとなる「デジタルブートキャンプ」において、デジタルチャンピオン(デジチャン)やデジタルアンバサダー(デジアン)のサポートを受けながら実践的なトレーニングを積んでいきます。ちなみにデジチャンは各部門におけるデジタル文化の醸成を担う存在であり、デジアンはデジタルツールの習得や現場へのデジタルツールの利用検討・導入を担っています。ブートキャンプ中は必ず1回は、PwCあらたで使用している最新のBIツール、データ解析プラットフォームに触れてもらい、自身の業務におけるデータ活用の感覚をつかんでもらうようにしています。

ここまでは全員に参加してもらっていますが、希望者にはさらに高いデジタルスキルを習得してもらうべく、この7月から立ち上げたのが、社内外でDXを推進していく新しいタイプのリーダーである「デジタルアクセラレーター」です。デジタルアクセラレーターは、デジタルの知識・スキルだけでなく、デジタルマインドセットを有しており、他者への影響力を発揮しながら社内外のプロジェクトにおけるDXの実現を通じて、新しい価値の創造をリードする役割を担います。最初の試みとなる今期はまずPwC Japanグループ全体で128人を育成する予定です。

──デジタルスキルを身に付けたいと思った際に、デジチャンやデジアンのような役割の人が同じ部門にいてくれるというのはありがたい仕組みだなと、私自身も時に助けてもらいながら感じています。ホアさんは、アソシエイトの立場としてこうしたスキルアッププログラムを経験してみて、どのように感じましたか。

ホア やはり実際に自分自身もプログラムを体験してみて、このようなスキルアップのための仕組みがあるというのは心強いと感じましたね。いま私はデジアンとして、皆さんもデジタルツールを使ってみませんかと、いろいろなイベントを企画したりしています。前期には、実際の業務にBIツールがどう役立ったのかの事例紹介や、BIツールのワークフローを作成したりする勉強会も開催し80人ぐらい参加してくれました。ここで重視したのは、参加者に遊び感覚で楽しみながら使ってもらうことです。そうして、こんなこともできるんだと気付きが得られるようにしました。

──最初は遊び感覚でというのは、デジタルツールを使いこなせるようになるための結構重要なポイントですよね。

やらねばいけないからではなく、やりたいからやるDX

──PwCの人材がさらなるデジタルスキルの向上を果たすために、今後どのような取り組みを行っていきたいと考えていますか。

鈴木 DX自体を推進する外部向けサービスの提供や、サービス提供においてデジタルテクノロジーを活用することにも重点的に取り組んでいこうとしている中で、クライアントにどういったDXのニーズがあり、どこにペインポイントがあるのか、また、私たちがサービスを提供するにあたり、どういったテクノロジーを活用することができるのか、そのためには…といった適確な提案ができるような人材育成をしていかねばならないと考えています。そのためにも、先ほどお話ししたPwC Japanグループ全体のDXをリードする役割を担うデジタルアクセラレーターの育成が重要になります。

合わせて、PwCグローバルネットワークでの成功事例の共有も大切になります。そこで2021年1月に、PwCグローバルネットワークの中で、まずはアジアの各国間において、デジタルツールをそれぞれの拠点のメンバー全員誰もが、自身が作ったデジタルツールを投稿し、誰かが作ったデジタルツールを入手することができるプラットフォームをスタートさせる予定です。この仕組みづくりもデジタルアクセラレーターの主導のもとで進めていくことになります。

また、ここで役立っているようなデジタルテクノロジーは、監査だけでなくアドバイザリー業務にも生かせますし、PwCあらたのみではなく、グループ会社のPwCコンサルティング合同会社の業務などでも役立つはずです。

そもそも組織全体がDXを実現するためには、組織の全員にマインドの変革が求められてきます。そのためにも最初に述べた”デジタルトランスフォーメーションジャーニー”が必要と考えています。デジタルフィットネスアセスメントによってデジタルリテラシーを向上・測定し、デジタルブートキャンプで皆が一定以上のデジタルへの理解をもち、デジチャン・デジアンが、草の根的にDXの文化の醸成とデジタルツールの利用を広げ、さらに、デジタルアクセラレーターが、DXの実現を通じて、社内外への価値の創造をリードしていくこと、それが大切だと考えています。

ホア それはとても楽しみですね。私の場合、新しいことに取り組むときは、想像するだけでも楽しく感じるかどうかというのがとてもポイントです。このようなお話を聞いただけで、まだジムに行っていないのにジムで運動してきたような満足感やワクワク感を感じてしまうのはなんだかうれしいことです。

鈴木 そうですよね。社内向けのDX推進チーム内で、こうしようああしようと話しているときも、みんなとても楽しそうです。やらねばいけないからやる、ではなく、やりたいからやるのだと思えるのが大事なのではないでしょうか。

縦も横もないコラボレーションできる環境が魅力

──最後に、就活生に向けてメッセージをお願いします。

鈴木 いまの時代の激しい変化というのは一昔前とは時間軸が全然違っていて、予想することすら困難と言えます。そのため、仮説を立てることももちろん大事ですが、変化に対して自分はどうしていこうかという柔軟な姿勢も重要になってきます。その上でさらに、そうした変化を楽しみながら、こんな新しいこともできるのでは?と前向きに発想し、動けるような人に、ぜひPwCあらたに入っていただき一緒に仕事をしたいですね。

PwCあらたの仲間には、変化を楽しんで新しいことにチャレンジするような人が多いですし、そんなチャレンジも1人で全部できるなどと誰も思っていません。気軽に相談してくれればみんなが積極的にサポートしてくれますし、わからないことがあれば、教えたりアドバイスしたりしてくれます。そんなお互い同士のケアというのもPwCあらたの文化として根付いているので、心配しないで新しい時代のPwCあらたをともにつくっていきましょう。

ホア 自分自身PwCあらたで3年ほど働いていて、監査の仕事で会計・監査のみならず、実際のビジネスについて先輩方々からたくさん教わりました。そんな頼もしい先輩たちの中にあって、唯一私がリードできるかなと思えたのがデジタルスキルでした。スタートは誰もが一緒なので、若いことは強みとなりますし、自分がリードするようになると周りも頼ってくれるようになりました。そんなふうに、年次や役職に関係なく、それぞれの強みをお互いにリスペクトしながらサポートし合うという文化がPwCあらたにはあるので、やる気のある若い人には特にチャンスがあると思います。

──確かに、横の壁も縦の壁もなく、お互いの強みを最大限に生かせるようなコラボレーションができるというのは、PwCあらたの大きな魅力の1つであると再発見できました。

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