クロストーク「デジタルが変える監査業務」

デジタルスキル

自律性と好奇心から生まれた専門性でクライアントや社会を変えていく

今、あらゆる企業にとってデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は最重要テーマとなっており、監査業界においてもデジタルテクノロジーを活用した品質の向上や業務の効率化が急務となっています。そうした中、PwCあらたでは、所属や役職に関わらず、すべての人財のデジタルスキルを向上させる「デジタルアップスキリング」の取り組みに注力しています。

鼎談者

鈴木 智佳子
執行役
カルチャー変革推進/人財DX担当

石橋 滋
テクノロジー・エンターテインメントアシュアランス部
シニアアソシエイト

横山 夏子
保険アシュアランス部
シニアアソシエイト

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

ビジョン達成に「デジタル」は不可欠な要素

──PwCあらたとして、デジタル化を推進する意義とはどこにあるのでしょうか。また、スタッフのデジタルスキル向上のためにどのような取り組みを行っていますか。

鈴木 PwCあらたでは、デジタル化が当たり前となる世界の中において、社会における信頼の付与、信頼の構築支援、その構築に対する課題を解決することで、デジタル社会におけるリーディングファームとなることをビジョンとして掲げています。そのためには、ただ時代の流れを追うのではなく、先んじて未来を創り上げていく存在となることが必要と考えています。

また、PwCあらた全員のデジタルスキルを向上することにより、私たち自身のデジタル化の底上げ、ひいてはデジタル化対応に関するクライアント業務の遂行ができる素地をつくっています。たとえば、PwCあらたのメンバー全員を対象に基礎が学べるデジタル研修を受けてもらっています。“デジタル活用でこういうことができたらいいな”とか“こんなことをやってみないとダメだな”といったイメージが浮かぶようにデジタルの素養を身に付けてもらえる研修内容を整備していますね。

各部門におけるデジタルスキルの浸透に関して言えば、デジタルチャンピオン、デジタルアンバサダーというポジションが設定されていますし、さらにスキルを伸ばしたい人については、300時間の研修と実践的なレビュー・評価が課される「デジタルアクセラレータープログラム」によって、一段上のナレッジとスキルを有する人財を育成しています。これにより、社内外におけるDXを推進するリーダーを育て、デジタル化を加速させていくことを目指しています。

DXのリーダーシップを育み 先んじて未来を創り上げていく組織に
デジタルチャンピオン およびデジタルアンバサダーの位置づけ

デジタルアクセラレーターになったきっかけと“チャレンジ”の大切さ

──横山さんと石橋さんはそれぞれデジタルアクセラレーターとして活躍していますが、きっかけは何だったのでしょうか。

横山 私は前職、保険会社に勤めており、2019年にPwCあらたに転職してからは保険会社や共済に対してサービス提供をしています。保険業界は近年ようやくフィンテックやインシュテックといった分野が成長しているということもあり、他業種と比べてデジタル化のスピードはそんなに早くありません。私はもともとデジタル分野に興味があり、きっとこれから保険業界でも役に立つだろうと思ったのでチャレンジすることを決めました。

石橋 私は2017年に学生非常勤として入社した後、2020年4月に正職員となりました。大学時代、プログラミングに興味を持ちSwiftやSQLといった言語を学んでいたので、こうした知識を実務で生かしてみたいと思い、デジタルアクセラレーターを目指しました。Pythonをはじめとした学んだことがない言語に挑戦してみたかったというのも大きいですね。

──今の二人のお話を聞いて鈴木さんはどのような感想を持ちましたか。

鈴木 お二人の“チャレンジしたい”という姿勢がとてもうれしいですね。せっかくデジタルアップスキリングをしても使わなければ何の意味も無いので、どんどん挑戦してほしいと思います。また、デジタル化は“流行り”の要素が大きいものです。そのため、クライアントのニーズが今どこにあるのかを、ビジネスをリードしている人からのフィードバックを受けつつ、実践の場で生かしてもらいたいですね。

激しく変化していく社会において、私たちがプロフェッショナルファームとして社会に信頼を構築・付与していくためにはただ追い掛けているだけではダメで、“自分がリードするぞ”という意気込みを持たないと厳しいでしょう。そのためには、あらゆることに好奇心を持つのがとても大事です。その上で“まずは試してみよう”というチャレンジ精神を大いに発揮してもらいたいですね。たとえチャレンジが失敗したとしても、絶対に何かを得られるはずですから。

デジタル化の具体的な取り組みと、その本来意義を問う

──デジタルアクセラレーターとして携わっている具体的なプロジェクト、担当されているクライアントやその業界などについてお聞かせください。

石橋 テクノロジー・エンターテインメントアシュアランス部(以下、TMT)のデジタルアンバサダーとして、デジタルツールの利用方法をはじめとするナレッジ共有を進めています。最近では、新規クライアントの監査プロジェクトに参加し、チーム内のデジタル化を支援する活動も行っていますね。

TMT内に関して言えば、集計や分析をデジタル化することでその後の業務効率がグッと向上するはずなので率先してリードしています。それ以外にも、通常業務の中でデジタルに関する悩みや苦労を抱えている人は意外と多いので、解決策を教えてあげるととても感謝されてやりがいがあります。自分が“この作業少し面倒だな”と感じた業務をデジタル活用によって効率化するケースも多いので、私自身のストレス軽減にもつながっていますね。

横山 私は先日、各月の売上集計などの社内業務をデジタルの力で効率化することができました。また、クライアントから実施しているデジタルの取り組みやその悩みを伺った際、研修を通じてデジタルの素養が身に付いたためか、自然と全体像を理解できるようになったことがうれしいです。

鈴木 お二人の“まずは自分たちの業務自体をトランスフォームしていこう”という姿勢がとても素敵ですね。

考えや経験は一人一人異なるので、すべての人が今すぐDXを全面推奨するというわけではないのが実情です。でも、デジタルの力を通して業務の効率化を実践して見せることで、アップスキリングすること、違うことを試してみることの大切さを訴えることができるはずです。やりたい人がチャレンジし、小さくても構わないのでまずは成功事例を築く、そして、そこからどんどん拡大・普及を進めていく。そんなふうに活動を推進していきたいと思っています。

多様な専門性を持った人々が互いに尊重しあい、真の協業を実践

──横山さんと石橋さんは今後さらなるデジタルスキル向上を果たすために、どのような取り組みを行っていきたいと考えていますか。

横山 時間が空くと学んだ内容を忘れてしまうので、定期的に復習するようにしていきたいですね。社内のメールマガジンでデジタル関連用語やインシュテック企業紹介などの記事を書いているのですが、研修の内容を振り返る良いきっかけになるので、ぜひ今後も続けていきたいと思っています。もちろん、デジタル関連で参画できるプロジェクトがあれば積極的に手を挙げていきたいです。

石橋 デジタルツールを開発している時、プログラミング言語やソフトウェアに対する一定水準の知識を身に付けることで、その分野のプロフェッショナルと一定程度の対話ができるのだと学びました。だから、今後はそうした対話の引き出しをどんどん増やしていきたいですね。今後は仮説検証などで利用するプロトタイピングツールFigmaを学び、それをプロジェクト内でも実践することで、完璧に使いこなせるようにしていきたいと思っています。

それには自分の力だけではどうにもならないこともあるでしょう。デジタルアクセラレーターとして活動する中で出会った方に相談するなど、せっかくつながった縁を積極的に生かしながら成長していきたいですね。

──これからもさらなるDXが求められる状況の中、PwCあらたとしてはどのような環境を作り上げていくのでしょうか。

鈴木 デジタルスキルの底上げ自体はメンバー全員に対して必要なことです。ただし、ある程度の素養を身に付けた後は、多様な専門性やキャリアの中の選択肢の1つとしてより高度なアップスキリングの道を選べるように制度を整えています。強制的に学ばされたスキルではなく、自律性と好奇心を原動力として培われた専門性こそが、会社や社会に対して大きな効果を生むと思いますし、そうした方々がPwCあらた内部に対しても強いリーダーシップを生むと考えているからです。

PwCあらたは、多様な専門性を持った人々が互いに尊重しあい真の意味で協働することによって、社会に価値を創造していくプロフェッショナルファームです。この“互いを尊重しあう風土”を実現するための行動規範が用意されており、その浸透を実施しています。自律し、多様な専門性をもつ人々が、相互に尊重することにより生まれるダイナミズムをさらに体現できるような環境づくりを目指しています。

PwCあらたは多様な専門性を持った人々が 真の意味で協働するプロフェッショナルファーム

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