戦略的イノベーション実装

構想で終わらず「動く事業」を実装する

PwCの第29回世界CEO意識調査では、日本のCEOの58%が、「自社の変革能力が不確実な未来に十分対応できるかどうか」を課題として挙げており、構想を描くだけでなく変化に合わせて事業を実装し続ける力の重要性が高まっています。

変革が求められる一方、多くの事業では、イノベーションを「動く事業」として実装することに苦戦しています。戦略か実行か、新規か既存か、売上か利益か。二項対立で物事を捉える習慣は、両立が求められる局面で障壁となります。本質的な課題は構想の質ではなく、構想を現場で実装し続ける力――戦略が変わるたびに文脈を保持しながらもチームを動かし、週次で検証を回し続ける力が不在であることです。

こうした背景の下、イノベーションに取り組む事業では、以下の6つの課題に共通して直面しています。

「非連続な成長」に向き合う事業が直面する、6つの構造的課題

6つの課題

①高い目標への短期コミット

クオリティグロース、コンパウンダー、Rule of 40——こうしたキーワードに象徴されるように、高成長・高利益率・未開拓顧客の獲得の同時達成が短期間で求められる

②成長に見合う予算設計 資本市場に成長投資の姿勢を示すため、大規模な先行投資を活用した垂直立ち上げが求められる
③高速ピボット

外部環境変化のスピードが速く、目指す規模でのビジネスにおける成功方程式が未確立であり、ピボット(方向転換)の回数が増加する

④人材流動化による管理負荷 既存社員の異動や幹部の外部採用に伴い、組織文化のあつれきや教育コストが増大する
⑤部門連携・文化浸透 社内の合意形成プロセスやコミュニケーションの浸透が追いつかず、他の事業部門を巻き込む推進力が不足する
⑥リスクマネジメント 新規事業におけるスピード感と成熟事業のガバナンスでは、リスクの捉え方・許容度が大きく異なる

これらの課題は互いに絡み合い、単発の戦略提言や部分的なIT支援では対応しきれない複合的な構造課題を形成しています。こうした中で必要なのは、構想と実装を同一チームが担い続ける、新しい支援のあり方です。

戦略から実装まで、同じチームが一貫して担う戦略的イノベーション実装

PwCコンサルティングは事業におけるイノベーションの実装を「戦略的イノベーション実装」という新しい支援モデルで推進します。従来型の戦略コンサルティングのように提言を届けて終わりにするのでもなく、ITベンダーのように要件が固まってから動くのでもない——事業ビジョンの定義からプロダクト実装・市場での検証ループまでを、私たちが事業の内側に入り同一チームで担い続けます。

この支援の中核にあるのが、専門人材で組織された常駐型イノベーターのチームです。

提供サービスと提供価値

PwCのサービス

1. 戦略を定義する

未来シナリオを起点に、北極星指標(事業の最上位指標)に基づくKPI・事業仮説・優先論点を定めます。

  • 未来洞察
  • イノベーションスプリント
  • 戦術・戦略統合

2. 事業を実装する

プロトタイピングからMVP(市場検証に必要な最小限のサービス)実装まで、事業の内側でスピーディーに形にしていきます。

  • 多層プロトタイピング
  • 資産駆動の実行
  • エコシステム構築

3. 市場で学習する

反応を見ながら週次で検証し、KPI更新・改善・ピボット判断まで実行します。

  • リテーナー(伴走)体制の構築
  • AIドリブンな反復プロセス構築

常駐型によるメリット

1. 構想で終わらない 戦略と実装の分断をなくし、意思決定をそのまま事業の前進につなげられる
2. ピボットしても止まらない 同じチームが文脈を持ち続けるため、方向転換時もスピードを落とさず進められる
3. 推進負荷が増えにくい 複数ベンダーの管理に追われることなく、常駐チームが実行を束ねるため、事業側の管理負荷を抑えられる

常駐型で組織を横断しながら企業文化を浸透、
タスクフォースを強力に推進する

あるべき未来と現在にまたがる、組織間の矛盾を解消するには、戦略を落とし込むだけの従来の方法論では不十分です。そこで私たちは3つの方法論の下、戦略的イノベーション実装を可能にし、タスクフォースの推進力を高めていきます。1つ目は、現場(戦術)の知見を戦略へとフィードバックし再統合する視点です。戦略と実行を分断せず、週次で戦略・KPIを書き換え続けます。2つ目は、共通言語や前提の異なる組織間を垂直統合するプロトタイピング。UI/UXからブランディング・パートナーシップ構築まで、事業のあらゆる要素を目に見える形で検証します。最後は、蓄積された知的資産をスピーディーに活用するGo-to-Marketの実行力です。ゼロからの再構築を避け、高品質な市場投入を実現します。

戦術・戦略統合視点

現場の反応を見ながら戦略・KPIを週次で書き換える。戦略と実行を分断しない

多層プロトタイピング

UI/UXからブランディング・パートナーシップ構築まで、事業のあらゆる要素を目に見える形で検証する

資産駆動の実行

蓄積された知的資産をスピーディーに活用し、ゼロから作る無駄を省いて高品質な市場投入を実現する

未来視点で「異なるもの」を束ねる
一体化を推進する常駐型イノベーター

常駐型イノベーターは、戦略・デザイン・テクノロジーそれぞれの視点を往復しつつ(左図)、望ましい未来と現在を掛け合わせ、方向性を絞りながら、「動く事業」の実装を推進する(右図)

戦略とデザイン、構想と実装、未来と現在——事業のイノベーションには、本来は相反する視点の両立が不可欠です。しかし、従来型の組織ではこれらは別々の専門チームに分かれる傾向にあり、分断が生じてきました。

私たちは異なる背景やスキルセット、思考を持つ人材を職能分化させず、あえて同一の戦略組織に配置することで二項対立を乗り越える仕組みを形成しています。

このような環境下で、PwCコンサルティングの常駐型イノベーターは、戦略・デザイン・テクノロジーそれぞれの視点を往復しつつ、望ましい未来と現在を掛け合わせ、方向性を絞りながら、「動く事業」の実装を推進します。

コンセプト図におけるドット(点)は常駐型のイノベーターを示しています。こうした常駐型イノベーターは、企業が抱える二項対立の難題の解決に向けた推進力となります。

戦略的イノベーション実装を実現する4つのケイパビリティ

①未来起点で現場に常駐できる

「現在の延長線上にない未来シナリオ」を起点に北極星指標を基にKPIを定義し、イノベーターチームが事業の内側に常駐して支援します。

「提言」ではなく「事業とともに進化する戦略」を届けると同時に、戦略を一度定義して終わりにせず、市場の反応を受けながら週次で書き換え続けることで、その戦略を生きたものにします。

②戦略・サービス・市場を動かす同一チーム

推進するのは戦略の立案だけでも、サービス開発だけでもありません。
事業ビジョンを起点にサービス・マーケット・組織変革の三層を同時に推進し、検証ループを回し続けます。

③独自の知的資産の活用と蓄積

私たちは、案件を重ねるごとに独自の知見を体系化しています。業種横断のプレイブック、北極星指標に基づくKPI設計のパターン、ピボット判断のフレームワークが、事業の立ち上げ速度と再現性を支えます。

④PwCグローバルネットワークとの連携

PwC Japanグループのインダストリー横断の知見を活用し、法務・財務・人事などのグループ各法人との協働体制を、常駐型のイノベーターチームが統合的に指揮・調整します。

クライアントは複数窓口を並行管理する必要なく、成果への共同責任を持つ一つのチームとして動きます。

戦略的イノベーション実装のステップとテーマ

戦略的イノベーション実装には、事業課題に即したテーマ別の推進が必要です。

戦略的イノベーション実装、定常化への7ステップ

未来起点の構想からイノベーションが継続的に進む状態を定常化するため、PwCコンサルティングでは7つのステップを提唱しています。

戦略的イノベーション実装のテーマ

戦略的イノベーション実装が求められる事業変革には、既存の事業の役割を超えた統合が必要です。加えて、イノベーションの定常化に向けて、外部視点の自社環境への組み込みが求められます。私たちはクライアントの状況に応じたテーマを設定し、推進します。

ビジネスモデルシフト

新規事業と既存事業の統合を常駐型イノベーターが推進。全社戦略における位置付けの再整理、知的資産を活用した成長シナリオの策定、事業変革案の検証から最短経路での市場投入までを実行。

営業・マーケティング統合

常駐型イノベーターが、AI時代に求められる顧客接点の再設計を起点に、営業・マーケティングの戦略統合、業務プロセスの一本化、デジタルとリアルを横断した施策実行までを推進。

インナー・アウターブランディング統合

広報・人事・マーケティング・営業と分断されがちなコミュニケーションを統合し有機的に機能させるため、ナラティブ構築からステークホルダー検証、対外化まで一貫して推進。

リテーナー体制の構築

イノベーションの継続的デリバリーのために、専門部署立ち上げも視野に、事業に伴走するリテーナーとして常駐型イノベーターが関与。経営と事業をつなぎ、軌道修正や劣後しがちな重要アジェンダを並行して検証、実行。

AIドリブンな反復プロセス構築

イノベーションの継続的デリバリーのために、エージェント型AIを知的資産のインターフェースとして事業運営に組み込み。必要なガバナンス設計やリスク管理、人とAIが共生するワークフローを構築。

エコシステム・パートナーシップの構築

事業成長に必要な外部パートナーシップ・エコシステムの設計と構築を支援。戦略的提携先のマッピングから関係構築・協業モデルの実装までを推進。

未来を切り拓くストラテジーを。
多様な専門家が融合したPwCのストラテジーコンサルティング

「戦略から実装まで」を掲げる支援は複数存在しています。そうした中で私たちの特長は、異なる背景やスキルセット、思考を持つ人材を同一の戦略組織に配置し、二項対立を乗り越えるところにあります。具体的には、未来創造ナレッジを持つPwCコンサルティングのFuture Design Labが実行力を持つ常駐型イノベーターチームとして内側から機能し、PwCのインダストリー・専門機能との連携を事業責任者視点で統合します。

特長

  • 未来構想×業界×機能の融合
  • 未来洞察〜実行まで一貫
  • 三位一体でクライアント価値を最大化

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主要メンバー

服部 真

パートナー​, PwCコンサルティング合同会社

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北川 友彦

パートナー​, PwCコンサルティング合同会社

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久木田 光明

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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三山 功

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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石 悦寛

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

Email

石毛 清貴

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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