PwC Intelligence ―― Monthly Economist Report

日本の景気循環:インバウンド需要堅調の内に製造業が回復するかが鍵(2023年10月)

  • 2023-11-06

2021年後半までは製造業主導、それ以降は非製造業主導

本レポートでは、足元のインバウンド需要を中心とした非製造業、製造業の回復状況を確認した上で、今後の見通しを述べたい。足元の日本経済はCOVID‐19による落ち込みからの回復過程にある。この間、2021年後半までは製造業、それ以降は非製造業主導での回復となっている。図表1で企業の全規模・全産業の業況判断をみると、COVID‐19の影響で大幅に落ち込んでマイナス圏に沈んだ後、2022年後半からプラスに転換している。製造業は2021年6月調査でプラスに転じ、2021年12月調査の+6までプラス幅が拡大した。その後は半導体不足による輸送用機械などの落ち込みにより、やや横ばいの動きとなり、2023年9月調査では+0となった。一方、非製造業では2021年12月調査以降、一貫して回復し、製造業の1年遅れの2022年6月調査でプラスに転じた。2023年9月調査では+16となり、COVID-19前のピークである+15を超えた。


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執筆者

伊藤 篤

シニアエコノミスト, PwCコンサルティング合同会社

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