PwC Intelligence ―― Monthly Economist Report

チャートから考える日本経済の動向 (2023年3月)

  • 2023-04-03

先日、参議院予算委員会で公述人として意見を述べる機会を頂いた。以下では、その際に用いたチャートを示しつつ、日本経済の動向について議論することにしたい。

日本は欧米型コア(食・エネ除く総合)で前年比2.1%に到達、今後は持続性が焦点に

議論を進めるにあたり、最初に物価動向について確認しておこう。世界的な物価上昇率の高まりを受け、日本の物価上昇率も上昇している。図表1は各国の物価動向についてみているが、全ての財についての物価上昇率は、米・ユーロ圏においては食料品やエネルギー価格の下落のため、日本においては政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の政策効果により、伸びを縮小させている。一方で、食料やエネルギーを除く物価上昇率は、米国の場合は前年比+5.5%と高止まりしている。またユーロ圏は同+5.5%、日本は同+2.1%と伸びが拡大している。日本の物価上昇率の高まりは、食料やエネルギー価格の上昇を主因に進んだが、食料やエネルギー価格を除く欧米型コアで前年比2%を超えたのは、消費税増税の影響を除けば1992年12月以来である。国内の需給状況の影響を反映する欧米型コアでも2%を超えたという事実は、少なくとも一時的には日銀が掲げる2%の物価安定目標を達成したと評価できよう。


続きはPDF版をご覧ください。

レポート全文(図版あり)はこちら

( PDF 874.46KB )

執筆者

片岡 剛士

チーフエコノミスト, PwCコンサルティング合同会社

Email

PwC Intelligence
――統合知を提供するシンクタンク

PwC Intelligenceはビジネス環境の短期、そして中長期変化を捉え、クライアント企業が未来を見通すための羅針盤となるシンクタンクです。

PwC米国の「PwC Intelligence」をはじめ、PwCグローバルネットワークにおける他の情報機関・組織と連携しながら、日本国内において知の統合化を推進しています。

詳細はこちら

本ページに関するお問い合わせ