先日、参議院予算委員会で公述人として意見を述べる機会を頂いた。以下では、その際に用いたチャートを示しつつ、日本経済の動向について議論することにしたい。
議論を進めるにあたり、最初に物価動向について確認しておこう。世界的な物価上昇率の高まりを受け、日本の物価上昇率も上昇している。図表1は各国の物価動向についてみているが、全ての財についての物価上昇率は、米・ユーロ圏においては食料品やエネルギー価格の下落のため、日本においては政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の政策効果により、伸びを縮小させている。一方で、食料やエネルギーを除く物価上昇率は、米国の場合は前年比+5.5%と高止まりしている。またユーロ圏は同+5.5%、日本は同+2.1%と伸びが拡大している。日本の物価上昇率の高まりは、食料やエネルギー価格の上昇を主因に進んだが、食料やエネルギー価格を除く欧米型コアで前年比2%を超えたのは、消費税増税の影響を除けば1992年12月以来である。国内の需給状況の影響を反映する欧米型コアでも2%を超えたという事実は、少なくとも一時的には日銀が掲げる2%の物価安定目標を達成したと評価できよう。
続きはPDF版をご覧ください。
PwC Intelligenceはビジネス環境の短期、そして中長期変化を捉え、クライアント企業が未来を見通すための羅針盤となるシンクタンクです。
PwC米国の「PwC Intelligence」をはじめ、PwCグローバルネットワークにおける他の情報機関・組織と連携しながら、日本国内において知の統合化を推進しています。
先端技術に関する幅広い情報を集約し、企業の事業変革、大学・研究機関の技術イノベーション、政府の産業政策を総合的に支援します。
米国と中国の間での貿易摩擦や英国のEU離脱を巡る混乱など、地政学リスクのレベルが高まっています。日本企業にも、リスクマネジメントに地政学の視点が必要です。事業に対する影響の評価、リスクの定量化、シナリオ予測などの手法を用いて、地政学リスクによる損失の軽減や未然防止に向けた効果的・効率的な対策立案と実行を支援します。
サステナビリティの知見とサステナビリティに関する各国法規制や国際ガイドラインを熟知したメンバーが企業の情報開示を支援します。
PwCコンサルティングは、気候変動など地球規模の課題解決に向けて、「宇宙・空間」をリアルとデジタルの双方から俯瞰した視点で捉えていくことで、陸・海・空、そして宇宙における分野横断的な場づくりや関連産業の推進、技術開発、事業活動を支援しています。