Industry Transformation in Mobility 産業構造変化の中での新たな戦略ポジショニング

2020-12-07

テクノロジーの進化により産業のパラダイムシフトが加速

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)や人工知能(AI)などのテクノロジーの進展とともに第4次産業革命が進む中、ビジネスのパラダイムが変わり、既存の産業の枠組みも大きく変わろうとしています。

製品のソフトウェア化と同時に、サービスもデータをもとにソフトウェアで制御されるようになってきており、その開発にあたっては効率性の向上とスピードアップ、複雑性軽減、品質向上のために標準プラットフォーム化が図られ、さらにそれは多くの製品やサービスの開発に効果的に活用可能なオープン化の方向に向かっています。この結果、多くの製品やサービスへの参入がその構成要素を含めて容易となり、新たな競争のもとで製品、サービスともに進化のプロセスが加速しています。

モビリティ領域でも「Industry Transformation」の中で新たな戦略ポジションの検討が必要

こうした構造変化「Industry Transformation(インダストリートランスフォーメーション)」は、すでにいろいろな産業で見られています。モバイルやFA(ファクトリーオートメーション)/産業用ロボット、建設機械などの領域に続いて、モビリティ領域でも同様のプロセス、パラダイム変化の予兆が見受けられ、新たな観点での「顧客」「商品」「ビジネスモデル」の再定義が必要となってきています。

このような変化においては、戦い方も範囲が広がりまた多様化するため、従来の概念を超えて戦略ポジションの見直しが必須となります。次世代の戦略ポジションとしては、たとえばサービスや製品の開発環境からデータ基盤をも提供する「プラットフォーマー」としての価値がある一方で、コモディティ化するハードウェアにおいても特定領域で圧倒的なプレゼンスを確立する「ドミナント・コモディティ・サプライヤー」、プラットフォーマーが提供する開発環境を活用しつつ製品やサービスの要件を踏まえて実装までサポートする「システム・インストーラー」などさまざまな考え方があります。新たな世界観の中で自社の強みや目指す価値提供領域を踏まえた新しい戦略を構築し、実行していく必要があります。

戦略から実行まで新たな観点で実効性の高いソリューションが求められる

PwC Japanグループでは、このようなIndustry Transformationに対応するため、あるいはそれをリードするために必要とされるソリューションについて多くの経験と実績を有しており、戦略立案から実行に至るまでの実効性の高いサポートが提供可能です。旧来の事業ドメインを超えて異なる業界から新規参入してくる競合企業の視点も踏まえながら、戦略シナリオならびにそこでの戦略オプションの構築、デジタルツールを駆使した新しい事業ドメインで戦うための各バリューチェーンにおけるオペレーション改革、新規参入企業に対抗できる組織体制の構築を目的とする既存産業の枠組みを超えた新しいタイプのM&Aなど、経営課題に対応した具体的なソリューションをご提供いたします。

Automotive Insight

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主要メンバー

細井 裕介

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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志村 雄一郎

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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金子 多希

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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