経営価値の向上を目指すSupply Management CoEでは、日本企業の多くが見落としてきた企業総コストの7~8割を占める「調達」業務に着目。調達・購買領域におけるコスト最適化、安定調達、調達リスクマネジメントなどのコンサルティングサービスを提供しています。
今回は戦略策定、業務改革、組織設計、人材・スキル構築、DXまでを一貫して支援する3人のメンバーが、本CoEの強み、プロジェクトでの成功体験談や今後の抱負について語り合いました。
左から佐渡 祐介、瀧 護人、坂井 岳
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー 瀧 護人
瀧:
私はコンサルティングファームに新卒入社し、ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージの導入や経営強化のプロジェクトに参画後、事業会社でサプライチェーン業務に携わりました。そこで、事業会社の立場から業績向上のための業務改善の視点を養いました。PwCコンサルティングに転職後は、サプライチェーンマネジメントの領域を中心にさまざまな業界のクライアントを10年以上にわたり支援しています。
佐渡:
PwCコンサルティングに新卒入社後、メーカーの在庫管理や小売・流通業のIT購買統制プロジェクトに携わりました。大手通信業の基幹システム刷新では、プロジェクト統括部門のメンバーとして購買システム関連の業務フロー整理や要件定義の設計支援を担当しました。
また、社内活動として、サプライヤーデータや購買データを活用した戦略策定ソリューションの開発にも参加しました。多くのプロジェクトに関わってきましたが、プロジェクトの合間には3週間の休暇を取り、世界一周に挑戦するなど、仕事もプライベートも充実しています。
坂井:
大学院では基礎研究を行っていましたが、コンサルティング業界に興味を持ち、PwCコンサルティングへ入社。小売業向けのグローバルサプライチェーン強化に向けた在庫の適正化戦略や、卸売業のITインフラ費用の適正化施策検討のプロジェクトに携わりました。直近では、「2025年 サプライチェーンにおけるAI活用実態調査」の執筆に参画するなど、クライアントへの直接的な支援に加え、調査活動を通じた間接的な価値提供にも取り組んでいます。
瀧:
最大の強みは、調達の経営貢献にフォーカスしたソリューションの提供が可能である点です。単なるコスト削減にとどまらず、経営にインパクトを与える調達改革を実現することを目指しています。
具体的には、パフォーマンスの向上と可視化の両面で支援を行っています。パフォーマンス向上では、調達機能の高度化に注力しており、最近はSRM(Supplier Relationship Management)に力を入れています。これは、サプライヤーの実力を見極め、戦略的な関係を構築する取り組みです。外部環境の変化によるリスクの多様化や、AIなどの技術革新による情報活用力の向上に伴い、業界を問わずニーズが高まっていると感じています。
一方、パフォーマンスの可視化では調達ROI(Return On Investment)の活用を支援しています。調達が経営に与えるインパクトを定量化し、コスト低減によるボトムラインの改善だけでなく、機会損失の低減によるトップラインの押し上げも含め、全社的な意思決定を支援しています。
また、サプライチェーンマネジメントとエンジニアリングチェーンを連携させることで、開発購買の際の品質や納期を重視する開発側と、コストを重視する調達側の視点を融合させ、より大きなビジネスインパクトを創出しています。
なお、調達の経営貢献や技術領域との連携については、当CoE所属のメンバーによる共著「経営のための調達」(中央経済社)で詳述しています。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 佐渡 祐介
佐渡:
チームメンバーの仲が良く、ソリューション開発の場や部内会議などで新規参画者でも発言・議論しやすい雰囲気があります。若手でもチャレンジできる環境があり、ソリューション開発にも携われるので新しい発想が生まれやすく、成長できる環境だと思います。自身のプロジェクトで壁にぶつかった時でも、CoE内のチャットで親身に相談に乗ってもらえます。
坂井:
チームメンバーには業界横断のサプライチェーンや調達に関わる知見を持った人材が多く、社内には関連するフレームワークや事例が整理されています。実務経験者を含めさまざまなバックグラウンドを持っている人も多く、クライアントにとって納得感のある提案が可能な点が強みだと思います。
瀧:
ITベンダーとの取引内容を大幅に見直す機会が増えていることです。急速かつドラスティックな技術革新により、現在と将来のシステムやデジタル活用のあり方が大きく変化していることが、その背景にあると考えています。
SRMは情報戦とも言えます。膨大なサプライヤー情報や刻々と変化するリスク情報を、人の手だけで収集・分析するには限界がありました。しかし、近年の情報処理技術の進歩が、この長年の課題に対して解決の道筋を示しはじめているという手応えを感じています。
また、近年の物価高騰やトランプ関税などの影響から、コスト適正化に関する相談も増加しており、調達活動に課題を抱える企業は非常に多いと実感しています。引き続き、企業の経営に貢献する調達の実現に向けて、全力で支援していきたいと考えています。
佐渡:
コンプライアンスなど経営的な課題から調達の実務まで、一貫した運用設計やシステム実装、業務改善の実行など幅広いプロジェクトに携わりましたが、最も印象に残っているのは、全社横断的な見積もりシステムの導入支援プロジェクトです。経営視点から実務者視点が必要とされる中、導入完了までやり切った経験は関連部署や関与メンバーが多かったこともあり、とてもやりがいを感じました。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 坂井 岳
坂井:
ITインフラ費用の適正化プロジェクトが特に印象に残っています。クライアントはコスト適正化を手探りで進めており、注力すべき領域や目標が明確ではありませんでした。社内の有識者を巻き込みながらベンチマーク調査を実施してまとめた目標値などの資料は、クライアントにも満足していただけるものとなりました。CoEチームの一員として、より質の高い資料を作成できたことは、とても良い経験になりました。
左から坂井 岳、佐渡 祐介、瀧 護人
瀧:
調達ROIや開発購買、SRMをはじめとして、クライアントの調達活動を通じて経営にインパクトを与えられるようなソリューションを提供していきたいですね。目の前の調達業務の効率化だけでなく、経営視点に立ち、現在十分に実施できていない業務の設計を含めた調達改革を実現したいです。
佐渡:
調達・購買業務は損益計算書の支出に直接影響を及ぼすため、重要な業務だと考えています。見せかけの業務改革で終わらないよう経営にインパクトを与えられるコンサルティングを提供していきたいです。ツールにとらわれず、本質的な課題提起ができるコンサルタントを目指しています。
坂井:
今後は実務の理解をさらに深め、クライアントとの良好な関係を築いた上で、先輩メンバーのように納得感の高い提案ができるようになりたいです。
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー 瀧 護人
コンサルティング会社、事業会社を経て現職。調達領域と購買領域を中心に業務改善を支援し、直近では調達のDX化プロジェクトなど多くの支援に携わる。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 佐渡 祐介
2022年にPwCコンサルティングに新卒入社。在庫管理やIT購買統制プロジェクトなどを推進。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 坂井 岳
2023年にPwCコンサルティングに新卒入社。在庫の適正化や、ITインフラ費用の適正化などを支援。