PwC Intelligence ―― Monthly Economist Report

どうなる?インバウンド需要 高付加価値化で成長継続へ (2023年6月)

  • 2023-06-29

サマリー

  • インバウンド需要の消費額は、2019年の4.7兆円に対して2023年1-3月期には3.7兆円と、早くも8割まで回復した。
  • もっとも、従来からある労働生産性や賃金の低さに加えて、COVID‐19時の離職による人手不足の課題も浮上している。
  • 今後更なる成長を遂げるためには、円安効果も含めた割安感だけでなく、①価格の引き上げを伴う高付加価値サービスの提供、②賃上げによる人材確保、③DX投資等の拡大による生産性向上などの取り組みが重要となろう。
  • こうした取り組みにより、政府目標の訪日外国人の消費額を5兆円とする目標は2024年度終盤には達成されよう。

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執筆者

伊藤 篤

シニアエコノミスト, PwCコンサルティング合同会社

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