変革型経営者・CEOサクセッション支援

CEOサクセッションとは

CEOサクセッションとは、CEOならびに執行役員の後継候補者育成計画のことです。特に重要になるのは「変革型経営者」の確保であり、「変革型経営者」とは、単に現状の経営方針を踏襲・延長するのではなく、激しく変化する事業環境において、企業を新たな方向へけん引できる経営者を指します。

変革型経営者が必要とされる背景

予定された、もしくは急な退任への備えに、現任者と同等の能力を持つ候補者を充足させるだけでは、サクセッションプランとして不十分です。変化の激しい時代においては、自社の存在意義や提供価値を再定義し、非連続な成長を志向する経営者こそが企業に必要です。そのためには将来の潜在的な経営課題を見極め、明確なビジョンを打ち立てる力を備えている必要があります。言い換えれば、所与の問題への対処能力だけでなく、「何に取り組むべきか」という問いを自ら設定し、企業の価値創造に向けた道筋を描く「課題設定能力」を備えた経営者です。

変革型経営者確保における課題

不明確な経営者要件

変化の激しい時代にはリーダーシップや「課題設定能力」が重要になると説明しましたが、それらが何を指すか、またその開発方法について確立されたものはなく、取り組む企業も手探りの状態を余儀なくされます。

課題設定能力の向上

課題設定能力とは、不確実・二律背反の経営アジェンダに対して決断・判断のよりどころとなる軸を持つスキルのことです。所与の課題解決能力ではないため、いわゆる知識インプット・スキル習得型の研修では獲得が困難です。こうした能力は価値観・好奇心・信念などがベースとなりますが、普段は目に見えないものであり、これらを可視化し自らの中で磨く経験が必要になります。

経験機会の不足

課題設定能力を試し、鍛えるための「タフアサインメント」に値する業務機会は不足しています。企業組織の拡大に伴い機能細分化が進み、重要ポストへの大胆なローテーションが行われず、年次が進むにつれ部門内に囲い込まれて視野が狭くなるといったように、大胆なリーダーシップを取る機会は年々少なくなる傾向です。

PwCのサービスと強み

PwC Japan有限責任監査法人では、こうした課題意識に基づき変革型経営者へのサクセッションを支援するサービスを提供しています。コーポレートガバナンスと人材開発の専門知見を融合させ、次世代経営者を育成するプロセスを包括的に支援する点に私たちの強みがあります。主なサービス内容は以下のとおりです。

サクセッションプランの全体設計

経営者候補の発掘~育成(Off-JT・OJT)~評価までのプロセスをトータルで設計します。企業に非連続な成長をもたらす変革型経営者の発掘・育成には、通常の管理職育成とは異なる工夫が必要になります。企業の大胆なかじ取りを行い得る高いポテンシャルを持つ候補者の充足に向けて、全体像設計を支援します。

人材発掘・Off-JTプログラム

過去の実績のみではなく、課題設定能力の高いポテンシャル人材の発掘を支援します。自薦・他薦(部門長推薦)・人事によるスカウトなど、複数の手法を組み合わせた候補者発掘を設計します。また、発掘した候補者に対して、能力の源泉となる個人の価値観・好奇心・信念を可視化し磨き上げるOff-JTプログラムを提供します。

OJT機会・評価会議体

課題設定能力を伸ばすためには、タフアサインメントの活用が重要になります。一方で企業規模が拡大するにつれて業務の細分化・標準化が進み、自ら決断を求められる場面は少なくなる傾向です。そのため、新規事業立ち上げ・事業転換・撤退などで経験できるポストを経営戦略と連動させ、意図的に創出する仕掛けが必要になります。加えて候補者の成長度合いを定期的にモニタリングする評価会議体を運営し、サクセッションプランを長期的・計画的に実行します。

図表:課題設定能力を軸とした育成プロセスの整備

課題解決能力重視​

課題設定能力重視​

  • 現場推薦型
    過去・現在の業績を基にハイパフォーマーを抽出する​

発掘​

  • 他薦型:組織長が配下から候補者を抽出​
  • 自薦型:従業員の手上げ制​
  • スカウト型:人事や経営陣が社内イベントを​通してポテンシャル人材を発掘​
  • 知識・スキルのインプット​
    課題解決に役立つ理論的知識や​体系的スキルを講義形式で学ぶ​

Off-JT​

  • 自らの軸をアウトプット​
    社会に対するWhat・Whyからアウトプットを​深堀りし、さらに揺さぶるといった過程を繰り返す
  • 学習転移​
    得た知識・スキルを実践で応用する、​再現性高く成果を創出する​

OJT​

  • 経験学習​
    組織内で経験のないテーマ、領域に​チャレンジし独自知見を得る​
  • 選抜志向​
    減点方式で能力が規定水準に達しない​候補者をふるいにかけていく​

見極め​

  • 活躍志向
    課題設定力の源泉であるWhy、Whatに個性を持たせる。時代に合った個性を軸に経営者を選ぶ​。

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主要メンバー

辻田 弘志

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

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大村 泰元

マネージャー, PwC Japan有限責任監査法人

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