【登壇報告】Workday Elevate 2026

Global HR Transformationの勝ち筋

  • 2026-08-31

PwCコンサルティング合同会社は、2026年5月28日にWorkday社主催のイベント「Workday Elevate Tokyo 2026」に参加し、「Global HR Transformationの勝ち筋」をテーマとしたセッションに登壇しました。

Workday Elevateは、Workdayの顧客およびパートナーが一堂に会し、人事・財務領域におけるデジタルトランスフォーメーションやAI活用の最新トレンド、実践事例を共有する場です。今回PwCコンサルティングはGlobal HR Transformationをテーマに、日本企業が直面する課題と対応の方向性について実務経験に基づく知見を提示しました。

PwCは、Workday導入・活用における戦略立案から実装・運用までをワンストップで支援しており、日本においては「Built on Workday」アプリの開発・提供までを一体で担う国内唯一のサービスパートナーとして、標準機能だけでは対応しきれない業務要件の拡張にも取り組んでいます。また、グローバルでは運用・保守(AMS)領域において伴走型の支援サービスを提供し、導入後の継続的な業務・システム高度化を支援しています。

本記事では当日の講演内容を中心に、Global HR Transformationにおける最新の課題と実践的アプローチについて紹介します。

セッション概要

本セッションでは、Global HR Transformationを以下の観点から整理しました。

  • なぜ今、Global HR Transformationが必要なのか
  • なぜ多くの企業が導入後に停滞するのか
  • 成功のために必要な設計思想とは何か

なぜ今、Global HR Transformationが必要なのか

この問いに対しては、ビジネス環境の変化を踏まえ人事機能の役割が大きく変化している点が指摘されました。

グローバル競争の激化やAI活用の進展により、人事には以下のような役割が求められています。

  • ビジネスモデルが変化することへのレジリエンス構築
  • AIを組み込んだ組織・業務設計
  • グローバル人材の可視化と戦略的配置

こうした変化により、人事は従来の管理機能から、経営変革を支える重要な基盤へと進化しています。

図表1:ビジネス環境の変化を支える次世代 Global HRプラットフォーム

ビジネス環境の変化を支える次世代 Global HRプラットフォーム

なぜ多くの企業が導入後に停滞するのか

多くの日本企業においては、Global HRシステムの導入までは進む一方で、活用や高度化フェーズで停滞する傾向が見られます。

私たちは、その背景として以下の構造的課題を指摘しました。

  • データの定義・品質が統一されず、経営判断に活用できない
  • 各国の業務慣行により標準化が進まない
  • 本社と各拠点の役割分担が曖昧で運用が分断される

これらの課題により、「導入されたシステムが経営に十分に活用されない」という状況が生じます。

成功のために必要な設計思想とは何か:3つの勝ち筋

これらの課題に対し、PwCコンサルティングはGlobal HR Transformationを成功に導くための要素として、以下の3点を提示しました。

(1)ガバナンス設計

グローバルで統一されたシステムアーキテクチャとデータを前提としたガバナンスの確立が不可欠です。

システム面では、従来の「本社への集約型」から、グローバル・ローカル双方でデータをWorkdayに登録し各システムへ連携する「配信型」へ転換することで、Single Source of Truth(SSOT)を実現します。

また、データガバナンスにおいては、導入後もデータ品質を維持・向上させる継続的な統制が重要です。データガバナンスフレームワークに基づくアセスメントを通じて課題を可視化し、段階的なデータ整備を推進します。

(2)ローカル要件への対応

各国の法制度や業務要件による差異は不可避であり、これらを前提とした設計が求められます。

従来はWorkday標準機能で対応できないローカル要件を、別システムやツールで補完していました。これに対しPwCはBuilt on Workdayなどの拡張機能を活用し、ローカル要件をグローバル基盤内に取り込むアプローチの有効性を提示しました。これにより、SSOTを維持しながらも、各国固有の要件や業務プロセスに柔軟に対応することが可能です。

(3)運用・保守の高度化

クラウド型HRシステムにおいては、導入後の継続的な進化が前提となります。

そのためには、

  • 継続改善を前提とした運用モデル
  • 本社主導で全体最適を担保する統制機能(CoE)
  • グローバル標準とローカル運用の両立

が求められます。

これらを実現するためには、単なる保守対応にとどまらず、業務とシステムの高度化を継続的に支援する「伴走型の運用」が重要となることを強調しました。

まとめ

PwCコンサルティングは、Workday Elevateにおける本セッションを通じて、Global HR Transformationを成功に導くための実践的なアプローチを提示しました。

多くの企業が直面する「導入後の停滞」を乗り越えるためには、SSOTを前提とした統一的なガバナンスを確立し、構想・導入・運用を分断せず一体で設計するとともに、導入後の継続的な運用高度化と、ローカル要件をグローバル基盤内で適切に内包する仕組みの構築が不可欠です。

PwCコンサルティングは、Built on Workdayに取り組む国内唯一のサービスパートナーとしての知見と、グローバルに展開するAMS(Application Management Services)伴走支援サービスを組み合わせることで、企業のGlobal HR Transformationを戦略から実装・運用までワンストップで支援していきます。

図表2:Built on Workdayアプリの開発・展開​

PwCコンサルティング合同会社はBuilt on Workdayに取り組む国内初のサービスパートナー企業です。

Built on Workdayアプリの開発・展開​

主要メンバー

巳年後 徹

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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