2023-04-10
22022年12月13日、コロンビア(2020年にOECD加盟)の行政府は、税制改革法(法律第2277号)を制定した(2023年1月1日発効)。議会では、12月上旬に同法案を可決していた。本税制改正法では、法人(居住者および非居住者)に適用される現行の税制に、以下のような重要な変更が加えられた。
1. オフショアFTZ利用者(探鉱および生産)
2. オンショアFTZで操業する適格法人(港湾サービス、石油由来燃 料または工業用バイオ燃料の精製に特化した常設 FTZ)
3. FTZ管理事業体に物流(ロジスティック)サービスを提供する適格FTZ法人
以上のほか、炭素税(CIT控除可)適用範囲の拡大、梱包・包装用使い捨てプラスチックに係る新消費税(Excise tax)(CIT控除不可)、糖分の多い超加工品飲料に係る新消費税(2023年11月から適用。輸出向け販売を含め一定の免税措置が適用)(CIT控除可)、砂糖とナトリウムを多く含む超加工食品に係る10%(2024年は15%、2025年以降は20%)の新消費税(2023年11月から適用。例外あり)、がある。また、恒久的な富裕税(0.5%から1.5%の累進税率)(1月1日時点の純資産約 63万5千米ドル (2022年末時点の為替レート) 超の納税者で、株式・リース資産・債権以外のコロンビア資産を有する個人および所得税申告者でない非居住事業体が含まれる)が再導入される。このほか、納税者が所得税申告書を提出していない場合における税務当局による電子インボイス記録を使用した納税額の査定、未払関税・納税義務につき2023年6月30日までの全額支払いまたは税務当局と納税者によるその日前の支払契約の締結の場合におけるデフォルト利率の50%引き下げ、税務当局への情報未提出に係る最大ペナルティーを約6万米ドル (現在約12万米ドル)(いずれも2022年末時点の為替レート)に引き下げ、2022年12月31日時点で連邦税申告書を提出していない納税者につき特定要件の順守による利子・ペナルティーの一時的減額の選択、資産の非開示・存在しない負債の報告・脱税等の判定に係る閾値の引き下げ、タックスホリデー廃止に伴う祖父条項などがある。
(注) 2022年10 月11日に公表されたG24(コロンビアを含む)の声明では、より包摂的な多国間協力の必要性を示しており、発展途上国・新興経済国にとって有益となる3つの税概念(1. デジタルサービス税 (DST) を含む、デジタル・リモート取引に対する源泉税、2. 課税対象となる重要な経済的プレセンス、3. 第 2の柱・租税条約上のルール(サービス・キャピタルゲインを含む)、に焦点を当てている。
出典:PwC, Tax Insights
「月刊 国際税務」2023年3月号収録 Worldwide Tax Summary
PwC税理士法人編
PwC税理士法人顧問 岡田 至康 監修
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