
コラム‐GRC/ARCA Viewpoint 英国における重要サードパーティに係る規制動向の紹介
日本の金融機関がオペレーショナルレジリエンスに係る態勢構築を検討する上で参考となる、英国のCritical Third Party規制について解説します。
2021-05-13
オペレーショナルレジリエンスの規制が世界で加速度的に進んでいます。バーゼル銀行監督委員会(BCBS)、欧州委員会および米国の監督当局は、このテーマに関するそれぞれの視点を公表しています。
本書は、本テーマに関する欧米監督当局の視点を取りまとめており、企業がグローバルで一貫したアプローチを構築する際のガイドとなります。英国の健全性監督機構(PRA)、欧州中央銀行および米国連邦準備制度理事会(FRB)による2020年12月の発表など、監督当局が協調して監督を推進していく旨を公表していることを踏まえると、このような一貫したアプローチを構築していくことは今後ますます重要となってくるでしょう。
本書には、英国、欧州委員会、BCBSおよび米国当局が策定した文書が概説されています。これらの文書は、オペレーショナルレジリエンスの広範なトピックを取り扱った最も重要なものであると考えられます。
また、シンガポール、オーストラリア、カナダなど多くの国・地域が、テクノロジーリスク、業務継続管理、外部委託といったオペレーショナルレジリエンスの特定の要素に関する監督上または政策上のペーパーを公表していることも注目に値します。
※本書は、PwC英国が公表している以下のペーパーを和訳したものです。
Comparing international expectations on operational resilience [PDF 399KB]
日本の金融機関がオペレーショナルレジリエンスに係る態勢構築を検討する上で参考となる、英国のCritical Third Party規制について解説します。
オペレーショナルレジリエンスに関する米国・英国・バーゼル銀行監督委員会の視点を取りまとめています。
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