メッシュアーキテクチャが切り開く新たなデータアナリティクス~第4回プラットフォームとして担保するガバナンス

2022-10-11

メッシュアーキテクチャを支える機能群

メッシュアーキテクチャでは、各ドメインが自律的にデータプロダクト開発とその維持を行うことでアジリティを向上させることを目的としています。一方各ドメインがこれを達成するためのサポート機能を提供する必要があります。

サポート機能としては、各ドメインが必要とするデータ処理に必要なコンピュートリソースやストレージ、安全・安心にデータを取り扱うためのセキュリティとアクセスコントロール機能があり、加えてそれらを前提に各ドメインが自律的かつ効率的に開発や運用を行える機能が必要となります。さらにこれら機能には共通して定義したルールやポリシーなどを適用する必要もあります。

第4回は、「プラットフォームとして担保するガバナンス」と題して、各ドメインが必要とするシステム環境(「プラットフォーム」)のあるべき姿について、特に「自律的な開発や運用」に着目していきます。

プラットフォームとしての持続可能性

メッシュアーキテクチャにおけるプラットフォームの役割は、各ドメインのデータプロダクト開発と維持に必要となるさまざまな支援機能を提供することです。重要なのは、各ドメインのニーズと連邦型ガバナンスからの要求とのバランスをとり、サイロ化を防ぎつつ統制を強めすぎないこと、つまり統制機能を過度に実装しないといったことです。

プラットフォームにどこまで統制機能を実装するかを判断するのが、「ガバナンス」の役割となります。次回は「ドメインと中央組織が連携したガバナンス」をご紹介します。

主要メンバー

高橋 功

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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黒田 育義

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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