医彩―フロントランナーと語るヘルスケアビジネスの最前線

再生医療の未来と日系CDMO企業が担うべき役割【前編】

  • 2024-06-11

一部のがんをはじめとする難治性疾患の治療法として、再生医療、中でも細胞治療への注目が高まっています。技術の進化は著しく、市場は破竹の勢いといえるペースで成長している中、日本においても製薬企業から医薬品の開発・製造を受託し、細胞治療の根幹を支えている医薬品開発製造受託(CDMO)企業が存在感を増しています。

その一方で、海外のCDMO企業と比較すると上市につながるような実績が積み上がっていないという課題もあります。再生医療はこれからどう発展し、日系CDMO企業はどのような方向に進んでいくのでしょうか。長年にわたり細胞治療の第一線で活躍する帝人リジェネット社長補佐・事業開発グループ長の細山剛氏をお招きし、医薬品産業の発展に向けた取り組みを推進しているPwCアドバイザリー合同会社ディレクターの大川雄也、シニアマネージャーの山﨑順也がその未来について語り合いました。


登場者

帝人リジェネット株式会社 社長補佐 事業開発グループ長
帝人株式会社 コーポレート新事業本部 再生医療・埋込医療機器部門 部門長付
細山 剛氏

PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター
大川 雄也

PwCアドバイザリー合同会社 シニアマネージャー
山﨑 順也

(左から) 大川、細山氏、山﨑

(左から) 大川、細山氏、山﨑

※所属法人名や肩書き、各自の在籍状況については掲載当時の情報です。

※1 腫瘍関連抗原(TAA)を特異的に標的とする合成受容体を形質導入した患者自身のT細胞を再注入する治療方法

※2 この技術を開発したEmmanuelle Charpentier氏とJennifer Doudna氏は2020年にノーベル化学賞を受賞

主要メンバー

山﨑 順也

スペシャルアドバイザー, PwCアドバイザリー合同会社

Email

医彩―PwC Healthcare Hub

Loading...
Loading...

インサイト/ニュース

20 results
Loading...

日本の未来とグローバルヘルス:医師偏在の緩和に妙薬はあるのか? 自由と規制の狭間で揺れる諸外国の取り組みを通じて占う、わが国の前途(前編:米国および英国)

厚生労働省は、2024年に「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」を策定しました。医師の偏在対策は海外でも固有の医療制度や政治・経済情勢の下、自由と規制の間を行き来してきました。前編では米英2カ国における取り組みについて概観し、日本が進めようとしている施策への示唆を得ることを試みます。

日本の未来とグローバルヘルス:医師偏在の緩和に妙薬はあるのか? 自由と規制の狭間で揺れる諸外国の取り組みを通じて占う、わが国の前途(後編:ドイツ・フランスおよびロシア)

厚生労働省は、2024年に「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」を策定しました。医師の偏在対策は海外でも固有の医療制度や政治・経済情勢の下、自由と規制の間を行き来してきました。後編では独仏露の3カ国における取り組みについて概観し、日本が進めようとしている施策への示唆を得ることを試みます。

医薬品の安定供給を支える、OTセキュリティ実装の道筋とは

近年、製造設備などの制御系システムを守るOT(運用技術:Operational Technology)セキュリティの重要性が高まっています。第一三共株式会社でOTセキュリティ強化の活動に従事する江口武志氏に、実際の導入から運用立ち上げをどのように進めたか、現場への浸透における難しさやチャレンジについて聞きました。

Loading...

本ページに関するご質問は下記にて承ります

We unite expertise and tech so you can outthink, outpace and outperform
See how