好奇心と情熱でクライアントに最新技術を提供する

──一日の大まかなスケジュールについて教えてください。

リモートワークが可で、フリータイム制でもあるので、時間の使い方はわりと自由だと思います。私の場合は、早朝の会議がなければ、大体10時から18時まで働いています。今はマネジメントの仕事が多く、半分以上の時間は各種会議に参加していますが、できる限り毎週1回は半日程度の集中作業時間を確保して、コーディングや最新技術の調査をしています。

──データ活用やAIといったData＆Analytics領域に携わるようになったきっかけ・動機について教えてください。

パソコンに興味を持ち始めたのは高校時代です。まだスマートフォンやタブレットが誕生する以前で、デスクトップパソコンが一般家庭に普及し始めた時期でした。学校でパソコンの授業が新設され、そこでBasic言語を教わりました。数行のコードで難しい計算したり、図を描いたりすることができて驚きました。大学では情報工学科に進学することを決意しました。大学はちょうど人工知能（AI）が人々の視野に入り始めた時期でしたので、アルゴリズムを学んでコンピューターが自学習できるようになることに魅了されて、AIに関連する研究をすることを決めました。大学院を修了後、ITベンチャー企業で研究開発の経験を経てPwCアドバイザリー合同会社に入社しました。ちょうどこの時期にクラウド環境が整い、パソコンのスペックもかなり良くなっていました。普通の企業でもAIなどを使って新しいものを開発することが可能になりました。今後もビジネスの知識を増やしながら、AI/Data＆Analyticsの技術を使って、広い領域でクライアントに新しいサービスを提供できるようになれば幸いです。

──これまでPwC内で経験したプロジェクトやご自身の専門性について簡単に教えてください。

PwCアドバイザリー合同会社に入社後最初のプロジェクトはPower Market Analyticsという電力予測サービスのプロジェクトでした。アプローチとしては、天気予報、電力需要、燃料費などのデータから将来の電力価格を予測するモデルを作って、自動的に必要なデータをスクレイピングして、モデルを回して、電力価格を予測します。プログラミングの技能とAIに関する知識を活かし、プロジェクトの成功に貢献できたことがすごくうれしかったです。

──クライアントワーク以外でPwCで良かったこと、実現できていることは何ですか。

自分が所属している部門だけではなく、さまざまなインターナルのつながりができます。PwC Japanグループの各法人をまたいだプロジェクトがたくさんあり、各チームの強みを発揮してより良いサービスを提供することができます。私がPwCアドバイザリー合同会社に入って初めてのプロジェクトもそのようなのプロジェクトでした。エネルギー市場に詳しいDealsチームと、技術に強みを持つ私たちForensicチームのコラボレーションで、PwC Japanグループにとって初めてのサブスクリプションサービスプロジェクトを成功させました。

──PwCの現状のジェンダー・ダイバーシティなどのI&D（インクルージョン＆ダイバーシティ）に関する制度・取り組みについてどう思われますか。

会社として積極的に女性社員のキャリアを支援している印象があります。私はForensicのテクノロジーサポートチームに所属しており、テクノロジーというと、男性が多いというイメージを持たれることもあるのですが、実際にメンバーの3分の1以上が女性です。私を含めて、たくさんの女性社員たちがさまざまな場面で活躍しています。また、女性のみならず男性社員も含めて、育児に合わせて柔軟な働き方をしています。このように男女関係なく子育て支援制度を利用できる環境が整っているということは、特に女性社員にとって重要ではないかと思います。