リスク・インテリジェンス・ハブを活用したリスクマネジメント支援

背景

近年、地政学的リスクの増大、テクノロジーの進化、ESG(環境・社会・ガバナンス)への関心の高まり、サイバー攻撃の脅威拡大など、企業を取り巻く環境は急速に変化しています。これらの変化は、企業の戦略や事業計画に大きな影響を及ぼしています。

リスクインテリジェンスの必要性

ビジネス環境の変化は、事業戦略や実行計画の前提を覆す可能性があります。従来のリスクマネジメントは内部情報中心でしたが、今後は外部リスク情報をリアルタイムに収集し、変化の予兆を早期にとらえて事業への影響を評価するリスクインテリジェンスの重要性が高まっていきます。

外部環境の変化や将来予測を把握し、自社への影響を分析できる企業は、リスクを具体的な経営アジェンダに落とし込み、タイムリーな対応策の検討や意思決定ができるトップダウン型のレジリエントな経営管理体制の構築が可能となります(図表1)。

図表1:リスクを経営アジェンダに落とし込み、戦略的判断へとつなげる

インテリジェンス型リスクマネジメント

インテリジェンスを活用したリスクマネジメントは、外部データ・AI分析・専門家の知見を組み合わせ、将来の不確実性を予測し、経営アジェンダに反映していくプロセスです。

主なメリット:

  • 外部環境の変化を早期に把握し、意思決定を迅速化
  • リスクを「守り」ではなく「攻め」の戦略要素として活用
  • 経営層と事業部門が連携し、機会・脅威を踏まえたアクションをタイムリーに策定

図表2:従来型リスクマネジメントとインテリジェンス型リスクマネジメントの比較

項目 従来型リスクリスクマネジメント インテリジェンス型リスクリスクマネジメント
情報源 内部データ中心、現状報告依存 外部データ、内部データ、専門家知見
評価頻度 年次・半期ごとの評価 月次・イベントドリブンでリアルタイム評価
対応スピード 外部環境変化への対応の遅れ 外部環境変化をタイムリーに経営アジェンダ化し、素早くアクションを策定
意思決定 リスク管理部門のみで対応 リスク管理部門に加えて経営層、事業部門が連携し戦略的対応
ツール活用 表計算ソフトや報告書中心 AI分析、BIツール、リスクインテリジェンス基盤
目的 リスク回避・コンプライアンス重視 レジリエンス強化+成長機会の創出

リスク・インテリジェンス・ハブの活用

インテリジェンスをリスクマネジメントに取り入れるには、単に外部環境の情報を集めるだけでは不十分です。外部環境の情報から、重要リスクの兆候を早期に察知し、それが企業に及ぼす影響を評価する必要があるためです。まずは、自社の重要リスクとそれに影響を及ぼす要因を特定し、その要因を継続的にモニタリングする仕組みを整えることが不可欠です。PwCが開発したリスク・インテリジェンス・ハブは、こうした取り組みを支援し、従来型のリスクマネジメントからインテリジェンス型リスクマネジメントへのトランスフォーメーションを実現します。

リスク・インテリジェンス・ハブ」の概要はこちらを参照ください。

PwCは、リスク管理業務における豊富な支援実績とインダストリー専門家の知見を活かし、外部環境情報の収集や提供に加えて、継続的にモニタリングすべき重要リスクドライバーの策定から、定期的な事業リスク評価のためのインテリジェンスの提供まで、企業のリスクマネジメントを段階に応じて支援いたします。

主要メンバー

八木 晋

パートナー, PwC Japan有限責任監査法人

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