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デジタル化の加速や法規制の改定への対応に加え、老朽化したレガシーシステムを抱えるなど、企業が対応すべき課題が増大・複雑化するなか、要件定義から運用までの開発プロセス全体にAIを組み込む「AI駆動開発」に注目が集まっています。
一方、AI駆動開発の導入に当たり、特定の工程で個別ツールを活用するにとどまり、全社規模での成果創出や投資対効果(ROI)の向上に課題を抱えているケースも見られます。その背景には、主に4つの阻害要因とIT部門の役割・組織に関する2つの課題があります(図表1)。
経営層が早期の効果創出を期待する一方、開発現場では、既存の業務プロセスやスキル、ガバナンスとの整合性に対する懸念から、導入・定着が進みにくいケースがあります。主な阻害要因は、次の4点です。
AIが開発業務の一部を実際に担う「労働力」となりつつある一方で、人とAIを一体で捉えた業務設計が進まず、両者を合わせた投資対効果(ROI)の向上が十分に図れていないケースがあります。具体的には、次の2つの課題があります。
図表1:事業会社のIT領域を取り巻く環境の変化と課題
PwCコンサルティングは、システム開発の変革を推進する企業に対し、開発ライフサイクル全体を対象とするAI駆動開発の本格実装・定着化と、AIを「労働力」として活用する次世代IT部門への変革を一体的に支援します。
推進を阻む4つの要因を一つずつ解消し、要件定義から設計、開発、テスト、運用まで、開発ライフサイクル全体へのAI駆動開発の導入を支援します。また、ツールの導入にとどまらず、本番環境への本格実装・定着まで伴走します(図表2)。
1. データ:業務ナレッジやシステム設計ナレッジの暗黙知の形式知化・集合知化
2. 人材・スキル:AIによる能力拡張と、AI駆動開発の標準化・本格実装
3. ガバナンス
3-1 プロジェクト管理:人の作業を中心としたプロジェクト管理から、AIの活用を前提とするAI駆動管理への転換
3-2 AIガバナンス:安心・安全な開発を行うためのAIリスクを踏まえたガードレール設計
3-3 品質管理:AIを含む開発システム全体の品質を再定義
4. 組織・評価:AI駆動開発を推し進めるKPI・インセンティブ設計、全社推進体制の構築
図表2:全開発工程へのAI駆動開発の本格実装・定着化支援全体像
AIを開発チームのメンバーとして組み込むことで、従来のシステム開発を担う組織から、全社のAI活用を推進・統制する中核機能への転換を実現します。まずは求められる主要機能を特定するために、現行IT部門の役割・業務・人材・体制の可視化とAI活用成熟度の診断を行い、目指すべき次世代IT部門像とその実現に向けたロードマップを策定します。そのうえで、クライアントの状況や課題、ニーズを踏まえ、それぞれの機能の確立を支援します。次世代のIT部門に求められる主な機能は次のとおりです(図表3)。
図表3:次世代IT部門の役割と主要機能
金融業や製造業など複数の業界における基幹システム開発・刷新プロジェクトにおいて、AI駆動開発を本格実装・定着化し、設計書レビュー・生成、プログラム解析・仕様書生成、コード変換、コード生成、テストケース・テストデータ生成などで効率化を実現しました。
適用先では、作業内容に応じて約40~70%の工数削減や大幅な期間短縮が確認されています。
| 業種 | 対象・支援内容 | 効果 |
| 金融業 | 大規模基幹業務システム刷新|テストケース・テストデータ生成を支援 | 生産性 60%向上 |
| 金融業 | 大規模基幹業務システム刷新|基本設計書のレビュー(要件反映状況の確認)を支援 | 工数70%削減 |
| 金融業 | ホストのレガシーコードにおける相関制約の解析支援 | 工数40%削減 |
| 製造業 | 大規模サプライチェーン管理システム刷新|既存コードのマイグレーションを支援 | 開発工数 約50%削減 |
| 製造業 | 基幹業務システム刷新|多数の周辺システムのインターフェース基本設計から 開発・テストまで支援 |
工数40%削減 |
| 製造業 | 基幹業務システム移行|周辺システム資材を用いたインターフェース項目解析を支援 | 移行工数 70%削減 |
| 複数業界 | 数十の既存システムを対象にリバースエンジニアリングを行い、 仕様や構造の可視化を支援 |
約2カ月を 約1週間へ短縮 |
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