
【セミナー】SDV FORUM–SDVとモビリティ社会の未来を考える1日–
PwCコンサルティング合同会社は2025年5月14日(水)に開催した本フォーラムを、6月10日(火)よりオンデマンド配信します。
自動車産業においてCASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)が広く進展する中で、自動運転をはじめとする付加機能の増加を背景に、車両システム制御の高度化、車両システムの大規模・複雑化が進み、車載ソフトウェアの規模は年々拡大しています。また、自動車の急速なIoT化が進む中で、自動車が車外とつながることによりセキュリティ脅威は著しく増大しています。そのため、車両生産開始時にセキュリティリスクが検出されなかったとしても、その後も継続的に市場監視およびセキュリティ対応を行うことが必要となります。
こういった外部環境変化に伴って市場におけるソフトウェア更新頻度が増える一方で、ソフトウェアの更新方法は各国・各車両メーカーによって異なる部分が多々あります。そのような状況を受け、自動車基準調和世界フォーラム(WP29)は2020年6月の第181回会合において「プログラム等改変システムに係る協定規則(第156号):UN-R156」(SUMS:ソフトウェア更新マネジメントシステム、型式認可を含む)を新たに採択しました。加えて、国際規格としてISO 24089が発行される予定です。
これらは、「サイバーセキュリティシステムに係る協定規則(第155号):UN-R155」(CSMS:サイバーセキュリティマネジメントシステム、型式認可を含む)および国際規格ISO/SAE 21434と密接な関わりを持ち、SUMSの構築においてもサイバーセキュリティ対応は大変重要と考えられます。そのため、CS/SU 単独ではなく、それぞれの関連性を理解した上で足並みを揃えて対応する必要があります。
これまでは1958年協定加盟国を中心に各国が自国の法規へSUMS要件の導入を進めてきましたが、1958年協定非加盟国も独自の解釈により法規制・標準化を推進しています。中国の場合、2022年6月に「自動車ソフトウェアアップグレードの一般的な技術要件」に関する意見募集が行われており、SU関連GB (中国国家標準)規格および審査マニュアルのドラフトが公開されました。発布時期は2023年初旬を予定しており、12カ月間の移行期間を経て2024年初旬頃から新型車に対して施行される可能性があります(CSも同様)。
加えて、次世代自動車ICV(Intelligent Connected Vehicle)の開発が国家戦略として進められる中で中国サイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、個人情報保護法も制定されており、中国の自動車マーケットに参入する企業にとって、これらのCS/SUに関連する法規制および標準はクリアしなければならない重要な課題となります。
本セミナーでは、UNR156やISO 24089における要求事項、UNR155から見たUNR156に求められるCS要件への対応、CS/SU法規に関する中国での動向を整理します。また、車両ソフトウェア更新とサイバーセキュリティについて、日本、中国の双方の視点から解説し、車両メーカーおよびサプライヤーそれぞれに求められる対応について紹介します。
開催日 |
2023年2月8日(水)15:00~17:00 |
申し込み締め切り | 2023年2月7日(火)17:00 |
会場 |
PwC Japan合同会社 セミナールーム (東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング15階) |
開催方法 |
現地開催およびオンライン配信 |
対象 | 自動車業界に関わる車両メーカー、サプライヤーの設計開発部門、品質保証部門、調達部門、法規認証部門を統括する役員、部門長、部長、マネージャー |
参加費 | 無料(事前登録制) |
プログラム |
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留意事項 |
※プログラム内容、講師について変更になる場合がございます。予めご了承ください。 ※定員を超えるお申し込みを受け付けた場合は、抽選とさせていただきますのであらかじめご了承願います。 ※ご参加方法は、「会場」または「オンライン」かを登録時に選択ください。 ※新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて開催方法を変更する可能性がございます。また、開催に際しては、政府や自治体のガイドラインを遵守し、ソーシャルディスタンスの確保やマスク着用を徹底いたします。 |
PwCコンサルティング合同会社
Enterprise Transformation - Industry Solution / Automotive, R&D/PLM Team
ディレクター
大手自動車サプライヤーにてトランスミッション開発に従事。システム設計、制御設計・適合、各種性能評価、市場品質対応に携わる。その後、国内コンサルティング会社を経て現職。
製造業主に、自動車OEM/サプライヤーのR&D領域を中心に、業務改革に向けたアセスメントとあるべきビジョン策定・プロセス構築、各種ベンチマーク、技術戦略立案/新規事業創出、 法規/国際規格導入(WP29法規、A-SPICE/ISO26262)、MBSE導入、PLMシステム導入などのコンサルティングリードを数多く携わる。
PwCコンサルティング合同会社
Enterprise Transformation - Industry Solution / Automotive, R&D/PLM Team
シニアアソシエイト
統合エンジニアリング会社にて産業用モーターの設計開発に従事。中~大容量モーターの機械設計を担当。
現職では、製造業を主に、自動車OEM/サプライヤーに対して、システム導入支援、システム保守設計、法規導入(WP29法規)などのコンサルティングに携わる。
PwCコンサルティング合同会社
Enterprise Transformation - Industry Solution / Automotive, Cyber Team
マネージャー
大手自動車部品メーカーを経て現職。自動車業界を中心とした製造業のクライアント向けに
製品セキュリティに関する戦略策定、組織構築(ガバナンス組織、PSIRT等)、脅威分析、国際法規/規格への準拠を目指したポリシー、プロセスの整備、ソリューションの導入などに従事。
近年はUN-R155、ISO/SAE 21434対応支援を中心に活動。
PwC中国
China South Digital Trust & Risk Leader
PwCリスクアシュアランス中国南部リードパートナーであり、リスクアシュアランス 中国/香港のトランスフォーメーションリーダーとしてデジタルソリューションとケイパビリティ推進を担当。PwCでは20年以上の経験を持ち、深圳、広州、香港、上海、シドニーでの勤務経験がある。ITガバナンス、サイバーセキュリティ、デジタルトランスフォーメーション、システム導入、リスクとコントロールアドバイザリー、サードパーティーアシュアランスなどに関するソリューションやサービスを様々な業界の多くのクライアントに提供してきた。
PwC中国
Cybersecurity and Privacy
ディレクター
自動車OEM向けのコンサルティングを専門としている。サイバーセキュリティとプライバシー保護のコンサルティングに13年以上の経験を持ち、UN R155車両サイバーセキュリティ管理、UN R156車両ソフトウェア更新管理、自動車データ及び個人情報保護、デジタルファクトリー産業制御セキュリティなどの分野に精通。PwC日本に長年在職し、日系各自動車OEMのサイバーセキュリティ管理のベストプラクティスを熟知。
PwCコンサルティング合同会社 セミナー事務局:藤本
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PwCコンサルティング合同会社は2025年5月14日(水)に開催した本フォーラムを、6月10日(火)よりオンデマンド配信します。
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