IRフレームワークと価値協創ガイダンスの公表以降、日本における統合報告書発行企業は年々増加しています。統合報告書の役割は、財務と非財務の融合と、中長期目線での価値創造ストーリーの発信ですが、現在の多くの統合報告書が投資家の期待に十分に応えられていないことが、各種調査や文献などで示唆されています。
今回、私たちは、日本の上場企業の最新統合報告書における価値創造ストーリーを調査・整理しました。多くの企業が「外部環境・社会課題」「アウトプット・アウトカム」「強み(資本)」を深掘りしていく作業は実施しているものの、それらの要素をつなぎ合わせ未来の価値を創造するストーリーとして整理、発信していくことには課題があります。「価値創造ストーリー」を深掘りし、整理していく上では、「統合報告書の企画段階での事業部の巻き込み」「統合報告書発行責任者の特定」などを検討し、複数年にわたりレベルアップしていく必要があります。
本セミナーでは、統合報告書を毎年発行しているものの、内容面で改善の余地があると感じている企業の皆様に、価値創造ストーリーの重要性とその作成方法についての理解を深めていただくとともに、課題解決に向けた提案を行います。