PwCコンサルティングとパーソルプロセス&テクノロジー、「MaaSキャリアマップ」を公開

人材不足の解消とはたらく人のキャリアパスを支援し業界の発展に寄与

2023年4月27日
PwCコンサルティング合同会社

PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役CEO:大竹 伸明、以下「PwCコンサルティング」)と総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:市村 和幸、以下「パーソルP&T」)は共同で、業界発展に向け、人材要件を整理した「MaaSキャリアマップ」および「職種要件定義」、「未来職種一覧」(以下、「本キャリアマップ」)」を作成し、公開しました。

本キャリアマップは、MaaS(マース:Mobility as a Service)サービスを提供している企業を対象に、「必要な人材要件」および「はたらく人のキャリアパス」を明確にすることで知識やスキルの習得を促します。さらに本キャリアマップを活用した人材育成や研修サービス*1を提供していくことで、MaaS業界の人材不足の解決と業界の発展に寄与します。

*1 パーソルP&Tより今年度以降を目途に提供していく予定です

MaaSキャリアマップ(パーソルP&T社資料)

背景

株式会社イードが2022年2月に公表した「国内MaaSプレーヤー調査:企業編*2」では、今後国内のMaaS市場は急速に拡大し、2030年度の市場規模は2022年度の約12倍にあたる約6兆4000億円に達すると予想されています。また、国土交通省は地域が抱える交通サービスの課題解決を目指し、「日本版MaaS推進・支援事業*3」に取り組むなど、国を挙げてMaaSを推進しており、MaaS事業へ参入する企業や自治体が増加しています。

このような状況から企業や自治体はMaaSに関わる新たなサービスを創造するなど、さまざまな取り組みを始めている一方で、MaaSサービスの創造や発展に必要な人材の要件が不明確なため、採用や育成の方向性が定まっていないことが課題となっています。

*2 株式会社イード『国内MaaSプレーヤー調査:企業編』 https://www.iid.co.jp/news/press/2022/022801.html
*3 過疎地における移動手段の確保や観光地での二次交通の確保といった地域の課題解決にも資する重要な手段として、MaaSの早急な全国普及を図ること。

概要

このような課題に対して、MaaSを含む先端技術領域の市場分析や将来動向の予測に強みを持つPwCコンサルティングと、MaaS領域において多くのお客様の運営支援やサービス化、サービス拡大に向けた支援をしているパーソルP&Tが共同で、「MaaSキャリアマップ」を作成し公開しました。

本キャリアマップは、MaaSに関連する職種、および今後想定される新たな職種「未来職種」をマッピングし、職種の分類を整理。現行の既存職種からどのようなキャリアステップが想定されるか、キャリア形成に必要なスキル要件などを体系的に示したものです。

本キャリアマップを活用いただくことで、現在の業務概要を把握すると共に、専門性を高めていくために必要なスキルや経験を把握、習得につなげキャリアステップに活かすことが可能になります。

【本キャリアマップの構成】

  • MaaSキャリアマップ(図表1)…既存職種、MaaS関連職種、未来職種の関係性を整理・マッピングしたもの
  • 職種要件定義(図表2)…MaaS関連職種の人材要件や、必要な知識・スキルと学習手段を定義したもの
  • 未来職種一覧(図表3)…MaaS関連職種から将来派生して出現が想定される職種と内容を一覧化したもの

【MaaSキャリアマップの構造】

  • MaaSビジネスを3つのカテゴリに分類 (機体/インフラ、システム/サービス、プラットフォーム)
  • MaaS関連職種を4つのカテゴリに分類 (企画系、サービス系、ソフトウェア系、ハードウェア系)
  • マップ中央に既存職種を配置し、関係性がわかるように、MaaS関連職種、未来職種を該当エリアにプロット
  • マップ中心から離れるほど要求される専門性およびマネジメントスキルの水準が高くなるように配置

図表1:MaaSキャリアマップ(パーソルP&T社資料)

図表2:職種要件定義 (パーソルP&T社資料より引用)

図表3:未来職種一覧 (パーソルP&T社資料より引用)

本キャリアマップ(「MaaSキャリアマップ」「職種要件定義」「未来職種一覧表」)は、以下のパーソルP&Tのサイトから無料でダウンロードし、利用することができます。
URL:https://www.persol-pt.co.jp/service/maas_download02/

活用方法例

① 現状の人材要件を整理し、学習機会や不足している職種、スキルを把握する

キャリアマップ(図表1)のカテゴリから該当する「既存職種」を選択。業務領域に当てはまる系統から「MaaS職種」を参照。「職種要件定義」(図表2)から、スキル定義の内容や習得手段を確認することで、学習機会や不足している人材要件の整理に活用。

② 事業成長をさせていくための人材スキルを把握する

①と同様に本キャリアマップのカテゴリから該当する「既存職種」を選択。業務領域の中で職種につながる「MaaS職種」から派生する「未来職種」を参照。該当する「未来職種」について、「未来職種一覧」(図表3)の概要欄に記載の内容を、今後の事業の方向性やそれに伴う人材採用・育成などの手掛かりとして活用。

③ 自身のキャリアステップを確認する

「職種要件定義」(図表2)から、同業種内でのキャリア段階に応じたスキル要件を確認し、キャリアステップの検討に活用。

PwCコンサルティングの関連サービス

PwCコンサルティングはMaaSをふくむEmerging Mobilityの領域に注力しており、Emerging Mobilityの本格運用に向けて必要となる採算性の確保、関連法規制への対応、運用態勢構築、適切な機器選定・アーキテクチャ設計の取組をワンストップで推進し活用事業者をサポートいたします。

当社は今後も当該領域における持続的な発展と、それに伴う社会課題の解決に対してあらゆるアプローチを活用して貢献いたします。

以上

PwCコンサルティング合同会社について

PwCコンサルティング合同会社は、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。PwCグローバルネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、グローバル市場で競争力を高めることを支援します。

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