
日本の未来とグローバルヘルス:今こそグローバルヘルスを問う 第3回 医療アクセスの確保に必要な要素(後編:医療インフラ)
必要な医療インフラストラクチャーが整っていなければ、適切な時期に、適切な場所でサービスを受けることは困難です。グローバルノースとグローバルサウスにおける医療インフラの違いを3つの要素別に探り、この格差を緩和するための潜在的な解決策を模索するほか、その中で日本が主導できる方法についても考察します。
2021-04-07
従来、経済活動の活性化の背景には、人的交流の活性化があると理解されてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により人的交流が阻まれるなか、企業の経営者は人的交流に代わるデータの交流による経済の活性化に挑戦しています。
製薬企業においても、社内外のデータ資産を新たな価値に転換することで新たなビジネスモデルを構築し、企業活動の閉塞感を打開しようとする動きが活性化しています。例えば、リアルワールドデータ(RWD)、臨床開発データ、パーソナルヘルスレコード(PHR)データなど、幅広いデータの活用が大手の製薬企業では実施されるようになっています。また、治験においても、インターネットやモバイル端末、ウェアラブルデバイスなどのICT(情報通信技術)を活用して、被験者が「場所」という制約条件から解放された柔軟性の高いバーチャル治験が始められています。
一方で、データ活用をこれから始めようとする企業の経営層は、「社内データ活用を進めたいが何から着手するべきか」、または「データ活用するためのシステム基盤は整備したが活用が進まない」、さらには「法規制への対応に不安がある」といった悩みも抱えています。
本稿では、このような製薬業界の現状を踏まえ、データ活用の促進に必須となるデータガバナンスに焦点を当て、構築すべきデータガバナンスの要素、事前に留意しておくべき構築に向けた障壁、障壁を乗り越え競争優位性を得るために必要となる取り組みについて述べます。
必要な医療インフラストラクチャーが整っていなければ、適切な時期に、適切な場所でサービスを受けることは困難です。グローバルノースとグローバルサウスにおける医療インフラの違いを3つの要素別に探り、この格差を緩和するための潜在的な解決策を模索するほか、その中で日本が主導できる方法についても考察します。
PwCコンサルティングは、テレコム業界内のクライアントを業界横断で支援する専門チームを組織し、事業内容や事業モデルの変革を支援しています。「ヘルスケア・ライフスタイル」領域のプロフェッショナルと共に、テレコムとの掛け合わせが生み出す未来について語りました。
近年、先進的で多様なモダリティが有望な癌治療薬として開発されるようになっています。本稿ではいくつかの先進モダリティを「次世代モダリティ」と位置づけ、それらの悪性腫瘍分野における開発状況について調査するとともに概説し、将来展望についての考察を加えます。
公立病院の経営形態の変更を考える上で、地方独立行政法人は経営課題に対応し得る選択肢として検討されています。地方独立行政法人が採用される背景やその効果、地方独立行政法人化の進め方を解説します。