世界経済の先行き、どう見通していますか
米国では84%のCEOが「今後12カ月間において、世界の経済成長(GDP)は減速する」と考えており、世界全体でも73%を占める結果となりました。一方、同様の考えを持つ日本のCEOは65%で、反対に「改善する」と考えるCEOも22%いました。中国では強気な見方が多く、過半のCEOが「改善する」(42%)か「現状を維持する」(13%)と回答しています。
世界経済の先行き懸念が強まる一方、足元の企業収益に対しては堅調な見方が続いています。「今後12カ月間における売上成長見通しについて、どの程度自信をお持ちですか」という質問に対して、日本のCEOからは「極めて強い/非常に自信がある」(25%)、「ある程度自信がある」(51%)との回答が目立ちました。「全く自信がない」は5%にとどまり、世界全体(10%)や米国(16%)と比較しても自社業績に対する底堅い認識が伺えます。
ただ、期間を「今後3年間」に伸ばすと、米国では「極めて強い/非常に自信がある」との回答が61%に急増し、世界全体でも53%に伸びます。対照的に、日本は「12カ月間」でも「3年間」でも回答の構成比率に大きな変化はありませんでした。先行きに対して、日本のCEOが自信を持ち切れていないことが分かります。