中国における税関と税務局による移転価格共同管理制度の適用状況

2023-03-30

税制アップデート
2023年3月30日

中国深セン税関と国家税務総局深セン市税務局は、2022年5月に、「関連者間輸入貨物の移転価格共同管理関係事項の実施に関する通告」を公布し、税関および税務局による関連者間輸入貨物の移転価格に対する共同管理を深センで先行して適用を開始しました。

従来、クロスボーダー取引の関連者間輸入貨物に対し、税関は通常、価格評価の視点から輸入価格が低く設定され、輸入関税および輸入増値税などが過少納付されていないかに着目する傾向があります。一方、税務局は通常、移転価格の視点から輸入価格が高く設定され、国内関連者のコスト増・利益減により企業所得税が過少納付されていないかに着目します。そのため、同一関連者間輸入貨物の輸入価格の合理性について、本制度を活用せずに、税関と税務局から同時に認められるハードルは高いと考えられます。

本ニュースレターでは、深センにおける税関と税務局による移転価格共同管理制度の概要について解説します。

税関と税務局による移転価格共同管理制度の概要

  1. 共同管理方式
  2. 適用対象企業
  3. 有効期間
  4. 受理部門
  5. 手続きフロー

(全文はPDFをご参照ください。)

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