OECD・BEPS行動10 利益分割法に係るガイダンス

2017-08-02

BEPSニュース - Issue 49
2017年8月2日

 

2017年6月22日に、BEPS行動10移転価格利益分割法に係るガイダンスの改訂に関する討議草案が公表されました。これは、BEPS行動8-10の最終報告書(2015年10月公表)を受けて、行動10(他の租税回避の可能性の高い取引に係る移転価格ルール)での検討事項とされている取引単位利益分割法(transactional profit split method)に係る昨年7月公表の討議草案を改訂し、ガイダンスとしての明確化と強化を図ったものです。さらに、この内容は、そのまま現行移転価格ガイドライン第2章C(取引単位利益分割法)の改訂に係るものとされます。
本討議草案では、取引単位利益分割法が最適算定方法となる可能性のある場合としての指標、取引単位利益分割法が最適算定方法とならない可能性がある場合の分割対象利益、利益分割要素等について検討をしています。また、それらに関して、利益分割要素等に係る特定の質問が提示されているほか、10の具体的な設例も添付されています。

なお、本討議草案に係るコメント期限は9月15日で、パブリックコンサルテーションは11月に開催が予定されています。

  1. 概要
  2. 分割対象利益
  3. 利益分割要素
  4. 設例
  5. 今後の予定

(全文はPDFをご参照ください。)