
コラム‐GRC/ARCA Viewpoint 英国における重要サードパーティに係る規制動向の紹介
日本の金融機関がオペレーショナルレジリエンスに係る態勢構築を検討する上で参考となる、英国のCritical Third Party規制について解説します。
2020-06-23
香港金融管理局が、当地の銀行と外国銀行支店を含む30行により実施された、カルチャー推進に関するセルフアセスメントの結果を公表しました。当局が2017年から実施する銀行のカルチャー改革に関する活動の一環です。セルフアセスメントは「ガバナンス」「インセンティブシステム」「カルチャー施策に関する評価とフィードバックのメカニズム」の大きく3つの領域について実施されており、概略をまとめると、以下のようなポイントがあげられます。
各銀行が試行錯誤しながらも、望ましいカルチャーの醸成に向けて体制や制度を徐々に整えていっていることがうかがえます。一方で、レポートの末尾に従業員がさまざまな施策に追われ「カルチャー疲れ」を起こすことへの注意喚起もなされています。手当たり次第に施策を実行するのではなく、PDCAを回しながら本当に効果的なものを見極めていくことが必要です。カルチャーの改革が現場の行動変革を迫るものである以上、なぜやるのかに対して、「現場の納得感」を醸成することがきわめて重要だと言えるでしょう。
※1 カルチャーに関するKPI等を一覧化したマネジメント向けのレポート。
※2 サービスの提供によって顧客側にもたらされた便益。
大野 大
シニアマネージャー, PwC Japan有限責任監査法人
※ 法人名、役職、コラムの内容などは掲載当時のものです。
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