
スタートアップ&スケールアップ コラム 第12回:理想のゴールに到達するために、今日から始められる5つのこと
壮大な目標を達成したいなら、明確なタイムラインと達成したいビジョンを持って、今日から計画を立てることが重要です。本稿では、計画を立てることを含めて、理論と実践の両面で重要な5つのポイントを紹介します。
“Brainchild”(発案)という言葉は、革新的なアイデアを表すのにぴったりな表現だと考えられます。なぜなら、アイデアというのは多くの点で子どものようなものだからです。適切な環境とサポートを与えれば、子どものようにさまざまな面で成長し、潜在能力を最大限に発揮できるようになります。
起業家にとって、サポートやアドバイスを提供してくれる情報源はたくさんあります。中でも最も頻繁に言及されるのは、インキュベーターとアクセラレーターの2つです。では、インキュベーターとアクセラレーターとは何でしょうか? また、それらはどのように異なるのでしょうか?
まずはインキュベーターについてです。名前が示すように、これはスタートアップのアイデアがまだ初期段階にあるときに役割を果たします。インキュベーターとつながる時点では、まだ会社を設立している必要はありません。必要なのは可能性のあるアイデアと、それを市場に投入する意欲だけです。
多くのインキュベーターは、イノベーションの商業化に関心を持つ企業、大学、さらには政府など、より大きな組織に属しています。そして、彼らは多くの場合、ヘルスケアなどの特定の分野や、人工知能やロボット工学などの特定のテクノロジーを専門としています。また、ほぼすべてのインキュベーターに共通しているのは、同じ志を持つコミュニティでのコラボレーションとアイデアの相互交流を促進し、経験豊富な専門家からのアドバイスによってサポートするコワーキングスペースを提供しているということです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、インキュベーターが提供するコワーキングスペースは物理的なものからバーチャルなものに移行しましたが、そこで実現されるコラボレーションは継続しています。また、インキュベーターは、コンセプトを軌道に乗せるための初期段階における資金調達への足掛かりも提供します。とりわけ、軌道に乗れば多額の利益をもたらし得る有望なアイデアを求めるエンジェル投資家は、こうした活動に注力しています。
インキュベーターがイノベーションの初期段階をサポートするのに対し、アクセラレーターはそれをより広い世界へと導きます。これには通常何年もかかりますが、アクセラレーターは、通常3カ月から1年という短期間でそれを実行することを目指しています。
アクセラレーターは、革新的なアイデアを急速にスケールアップするための再現性のあるプロセスでこれを実現します。その過程で、コンサルタント、会計士、弁護士、ベンチャーキャピタリストなどの専門家がメンターやアドバイザーとして、場合によってはアドバイザリーボードを設置して、サポートを提供します。アクセラレーターによるプログラムに応募するには厳しい要件があり、倍率が100倍近くになることもあります。なお、これまでは起業家側がアクセラレーターの拠点とする場所に実際に移動する必要がありましたが、COVID-19の影響でその必要性は薄れつつあります。
インキュベーターと同様、アクセラレーターも資金調達への足掛かりを可能にするという重要な役割を果たします。アクセラレーターによるプログラムの最後には通常、起業家がベンチャーキャピタルや他の投資家等に自分のアイデアをピッチしたりデモを行ったりします。そこでの目標は、説得力のあるストーリーを彼らに伝えて、自身のコンセプトにビジネスとしての可能性があると納得させることです。
※本稿は、2020年5月14日にPwCカナダが発表したコラムの翻訳です。翻訳には正確を期しておりますが、英語版と解釈の相違がある場合は英語版に依拠してください。
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