PwCコンサルティングのIX-VCX(Industrial Transformation – Value Chain Transformation)は企業変革にとどまらず、産業構造変革が起こる重要テーマにフォーカスし、バリューチェーン全体の進化を支援しています。
Logistics and Supply Chain Management CoE(以下、Logistics and SCM CoE)はIX-VCXを構成するサプライチェーンの専門家が集まる1つのチームであり、サプライチェーンマネジメント(SCM)の課題に対して解決策を提案し、変革を支援しています。
Logistics and SCM CoEで活躍する3人のコンサルタントに、自身の組織や働き方、展望について語ってもらいました。
左から大槻 俊輔、鈴木 若奈、北野 悠
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー 大槻 俊輔
大槻:
チームとしてのケイパビリティ拡大と個人としての知見拡充、そしてその成長スピードの加速です。これまでは需給・生産・物流の業務専門家と、基幹システム刷新など大規模プロジェクトの企画・推進に知見を持つ者、そしてSCM領域でのデジタル・新技術活用に知見を持つ者のそれぞれが別チームに属していましたが、サプライチェーンの専門家が Logistics and SCM CoEに集結、融合することで、意見交換やアドバイスがこれまで以上に広く、深く、速く回りはじめています。コミュニケーションの進化を通じて、クライアントへの提供価値が上がり、その価値を支える私たち一人一人も成長していく──そのような好循環を実感しつつあります。
鈴木:
私は、組織再編を機に自分の専門領域をより意識するようになりました。異なるバックグラウンドのメンバーが一つのCoEに集まったことで、プロジェクト内に閉じがちだったコミュニケーションが、CoE横断の情報交換へと広がったと思います。積極的にCoE内で対話し、メンバーから知識を吸収していきたいです。これまでも組織メンバー全員を対象としたAll Staff Meetingでのプロジェクト紹介などはありましたが、今後はナレッジ共有の機会がさらに活性化し、CoE全体でスキルと知識を獲得できる環境が整っていくことを期待しています。
北野:
今回の再編で、デジタル領域の知見と製造業の現場に関する深い経験、その両面が強化されたと感じています。Logistics and SCM CoEにはそれぞれの強みを持つ人材が集まっており、専門性同士を掛け合わせることで生まれるシナジーにより、私たちのソリューションを、これまで以上に付加価値が高く、強固なものへと進化させられるはずです。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 鈴木 若奈
大槻:
私はファーストキャリアである物流領域に軸足を置き、クライアントのプロジェクト支援・提案活動・ソリューション開発に従事しています。経営目標を踏まえながら、現行のSCM・物流における課題を具体化し、対応策を描いていくのが基本姿勢です。物流DXの構想策定から導入ソリューションの具体化、物流ネットワークやパートナーの評価・再編、管理の高度化に向けたKPIモデルの設計、オペレーションの効率化・高品質化、倉庫管理システムの刷新など、物流領域の幅広いテーマで情報や示唆の提供を含めてクライアントの変革を支援しています。
鈴木:
私は製造業のクライアント向けに、輸出管理システムの改修要件検討や、輸出管理プロセスの業務改善支援を担当しています。CoE内でも輸出管理を専門とするメンバーは少数なので、関連する各種規制を深く理解し、それを実務へ落とし込む知見を磨いていくことが自分の強みになると考えています。制度・システム・現場運用の三位一体で整えていくところに、やりがいを感じます。
北野:
私は主に自動車業界のクライアントを対象に、需給計画から物流までサプライチェーン全般の多様なプロジェクトに参画しています。特に物流領域を自身の専門としており、同時にクラウド技術を駆使して社内外のデータを統合・活用し、デジタルサプライチェーンを実現するソリューションの開発にも取り組んでいます。CoEではこれらの専門性をさらに深め、より高度な課題解決に挑戦していきたいと考えています。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 北野 悠
大槻:
私は、クライアント企業のCLO(Chief Logistics Officer)や物流統括管理者の右腕として支援できるよう、立場を確立することを目指しています。能力の研さん、情報・意見の発信だけでなく、CLOや物流統括管理者が抱える課題解決に貢献できるソリューションの開発に取り組みたいです。
物流を取り巻く環境は「2024年問題」に象徴される需給ギャップへの対応、労働人口の減少に伴う自動化・デジタル化の推進、CO2排出の管理・抑制、そして多様な事業環境変化への即応など、かつてないレベルで変化しています。それに伴うCLO・物流統括管理者の期待役割は大きく、また今後も拡大していくことが予想されます。だからこそ、前例のない事業環境の変化に真正面から対応できるコンサルタント、そしてチームでありたいと思っています。
鈴木:
私は、クライアントが適切に輸出管理を行い、安全で持続可能な取引を続けられるよう支援することを目指しています。企業で違法輸出が起きてしまうと、経済的・社会的ダメージが甚大になり得ます。だからこそ違反リスクを低減するために、規制要件の正確な理解、現行プロセスの棚卸し、システム要件への適切な翻訳、そして運用・教育まで含めた設計を一貫して支えることが重要です。
担当者レベルでは、輸出管理の精度向上に加えて、業務を効率化する仕組みを検討しており、各担当者の負担を軽減して業務を遂行できる環境の実現を目指しています。
これを実現するためには、クライアントの業務を深く理解し、担当者の作業レベルまで具体的に落とし込む必要があると考えています。そのため、関係者の方々と密接なコミュニケーションを取ることを重視しています。
北野:
私は、サプライチェーン全体を横断した課題解決を進めたいと考えています。鍵になるのは、クラウド技術をはじめとするデジタルツールの活用です。例えば、私が所属するデジタルチームでは、経営層の意思決定を起点に、社内外の「本当に価値のあるデータ」を特定し、体系的に収集・可視化する仕組みを構築しています。
環境変動が激しい中、突発事象への迅速な対応が競争力を左右する時代です。だからこそ、データ活用の精度と速度は、かつてない水準で求められています。しかし多くの製造業の現場では、データは収集されているものの部署ごとに形式が異なるなど分断されていたり、分析されずに埋もれていたりするのが実情です。
広範囲での状況把握と高精度な将来予測には、社内データだけでなく社外データの収集・活用が不可欠です。変化の兆しの検知・予測に基づく意思決定に向けて必要なデータを洗い出し、リアルタイムで収集・可視化するサービスを提供することで、クライアントの意思決定の精度・速度に確かな寄与をしていきたいです。
左から大槻 俊輔、鈴木 若奈、北野 悠
大槻:
コミュニケーションのハードルを徹底的に下げる工夫を、リードパートナーである葛西さんをはじめチーム全体で意識的に行っています。例えば、キャリアコーチとコーチィ(コーチングを受ける人)という縦の関係だけに閉じない斜めのコミュニケーションを推奨し、葛西さんとアソシエイト/シニアアソシエイトのカジュアルな1on1も定期的に実施していて、困った時にすぐ声をかけられる状態づくりを心がけています。
その延長で、昨年度は有志で試飲付きの飲料工場見学ツアーも開催しました。私はCoE内のコミュニケーションチームを担当しているので、今年度も職階を超えてつながりを深められる企画を仕掛けていきたいです。
鈴木:
私も「相談すること」の心理的ハードルがとても低いと感じます。私が伝えたいことを、まずはしっかり聞いて受け入れてくれるメンバーばかりなので、困っていることや悩んでいることを話しやすいです。
CoE発足時には、葛西さんと1on1で今後のキャリアについてじっくり話す機会がありました。若手コンサルタントの意見を積極的に取り入れてくれて、一人一人を大切にしてくれるチームだと実感しました。
北野:
プロジェクト外の活動でも、経験の浅い若手の意見に対してシニアメンバーが「その視点は面白いね」と耳を傾け、議論を深めてくれる場面が日常的にあります。役職や経験年数に関係なく、互いをリスペクトする文化が根付いていると感じます。さらに、各自の専門領域について情報交換を行う勉強会が盛んで、それぞれのバックグラウンドを尊重しながらプロフェッショナルとしてのスキルを磨く雰囲気があります。
勉強会では、サプライチェーンの最新トレンドや各産業の動向、クラウドやデータ基盤のアーキテクチャ、現場改善のベストプラクティスなど幅広い内容について持ち回りで発表し合い、実務にすぐ生かせる知見へと落とし込んでいます。
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー 大槻 俊輔
物流事業会社、外資系コンサルティングファームを経て現職。電子部品・化粧品・食品などさまざまな業界のクライアントに向けて、物流領域を中心にSCMの改善・変革に関するコンサルティングに従事。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 鈴木 若奈
新卒でPwCコンサルティング合同会社に入社。
製造業を中心に、輸出関連業務のプロセス改善や、輸出管理システム改修の要件定義支援プロジェクトに参画し、構想から実行フェーズまで幅広く従事。
PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト 北野 悠
新卒でPwCコンサルティング合同会社に入社。
製造業を中心としたクライアントに向けて、SCP(サプライチェーンプランニング)・物流領域を中心にシステム導入を伴う業務改革の経験を有する。クラウドプラットフォームへの知見を有し、DX推進を目的としたソリューション開発にも従事。