Data & Analytics領域でのキャリア形成

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

──これまでの経歴を一言で。

大学から現在にかけて、コンピューターとデータと共にある人生です。コンピューターサイエンスの学士、数理科学の修士号を取得し、データベーススペシャリストとして4年勤務した後、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwC)に入社。Data & Analytics(D&A)チームで勤務しています。

──現在従事されているプロジェクトの内容を教えてください。

現在はクライアント向けのデータサイエンティスト育成研修をデザインしています。

2日間の研修を2回に分けて実施することになっており、1回目はエクスペリエンスセンターチームと合同で業務課題の洗い出しから人工知能(AI)を用いた事業企画をアイディエーションするワークショップを、オンラインで行いました。2回目の研修では、AI実装研修を行う予定になっており、現在はそれに向けて、リモート環境下や短期研修日数という中でもクライアントの業務課題やご希望、今後の事業展開の方向性を踏まえて、より喜んでいただけるコンテンツにするための準備を進めています。

PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト K.T.

PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト K.T.

──データ活用やAIといったD&A領域に携わるようになったきっかけを教えてください。

高校生の時に情報科学者の長尾真先生の書籍を拝読し、人間が五感や言葉から物事を理解・認識するアルゴリズムをコンピューターや数理を使ってわかろうとする、AIや自然言語処理(NLP)の分野があることを知りました。そして、直感で進路を情報科学に決めました。

情報理論の授業で、エントロピー(情報量)が最大になる定義を知り、稀であればあるほど価値が高く(情報量が大)、ある場所では無価値(情報量が少)でも他に移せば価値が高くなる可能性があるという世の中の仕組みに気付きました。情報という0/1の世界であればどこにでも高速に移動しやすいため、手段を工夫すればいくらでも価値が生み出せる!これはすごい発見だ!と思ったのを覚えています(笑)。また、簡潔な数式でシンプルに真理を表現する数理モデルにも興味を持ちました。

大学院卒業後は、データを貯蓄する基盤であるデータベースの構築や基幹システムの運用・保守、障害対応時のトラブルシューティングの現場経験を4年ほど積んでいます。データサイエンティストという職種が出てきたことを契機に、ビジネスの企画・構想から関与+データサイエンスができるPwC D&Aへの転職を決めました。

──これまでPwC内で経験したプロジェクトやご自身の専門性について簡単に教えてください。

PwC入社後は、データ設計からSNS分析、BI(Business intelligence)ツール画面の開発など、データと関わるさまざまなプロジェクトを経験しています。クライアントに向けたプロジェクト以外でも、PwCのデジタル化を推し進める社内活動に参画し、その一環で全社員向けに研修コンテンツを作成する機会もありました。2020年7月からは、世界共通のアジェンダである環境問題や社会課題に対して、自分なりに学び行動したいと感じ、SII(Social Impact initiative)・SXP(Social Transformation Program)の活動にも関与させて頂いています。

──PwCに入社してよかったこと、実現できていることは何ですか?

PwCで携わってきた仕事の大半は、自身で調べ、考え、それを体現してフィードバックを得られるものであり、また共に働くメンバーは優秀な方が多いため、日々学びが尽きないです。PwCには部門に関係なく素晴らしい専門性とマインドを持つ人材が揃っており、新しい世界を知る機会が多々あります。直近では、役職やチームも異なる方々と、社員の子供を対象に、社会課題について考えるワークショップを企画・開催しました。普段の仕事では見る機会がれなかった人間らしい社員の顔も見られて、本当によい職場だと感じました。

──PwCのインクルージョン&ダイバーシティ(I&D)に関する制度・取り組みについてどう思われますか?

日本社会の中では、いち早くその重要性を認識し、先進的な取り組みを行っていると感じます。PwCの評価制度の軸の中にも、I&Dの精神が含まれていることは大きいと思います。社内に多様性があり、それを強みと認識するマインドが浸透しているからこそ、他者を尊重し協力していくことができるのではないかと思います。

とはいえ、私たちはPwCの社員である前に、日本社会で生きる女性です。社内に限らず、社会全体がもっと女性が生きやすい環境になっていくことを願いますし、PwCはそれを後押しする存在であってほしいです。

──今後D&A領域のコンサルタントを目指される方へのアドバイスをお願いします。

私たちは、クライアントのビジネス上の課題を解決するコンサルタントであり、テクノロジー領域のデータ分析に強みを持つスペシャリストです。通常のコンサルティングの能力だけではなく、テクノロジーやアナリティクスに関する専門的な知見が必要になるため、まさに文理両道の仕事が待っています。

進化を続けるデータアナリティクスの未来に、力を注いでみたい。テクノロジーの力でわくわくするような未来をつくりたい。AIを使って世の中の課題を解決したい。そんな熱い思いを持っている方は、ぜひD&Aにお越しください!

PwCコンサルティング合同会社 シニアアソシエイト K.T.