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2015-10-14
日本における国際財務報告基準(以下、IFRS)を採用する企業は、関係各団体のさまざまな取り組みにより着実に増加していますが、金融業界においては他業種に比較するとそれほど進んでいないのが現状です。この要因の1つとして、IFRSにおける金融商品会計に関する基準書の大幅な改訂が行われてきたことにより、金融商品を多く保有する金融機関にとってIFRSの採用の要否や採用時期の判断を困難とさせていたことが挙げられます。しかし、2014年7月にIFRS第9号「金融商品」の最終版が公表されたことにより、金融機関がIFRSの採用に向けた本格的な取り組みを行うための環境は一層整ってきたと言えます。
本書は、金融商品に関するIFRSの全体像を示すため、IFRS第9号だけでなく、IAS第32号「金融商品:表示」、IFRS第7号「金融商品:開示」およびIFRS第13号「公正価値測定」についても解説しています。また、設例や図表を多く取り入れることにより、経理・財務担当者のみならず幅広く金融機関関係者にとって容易に理解できる内容としています。さらに、単なる会計基準差異のみではなく、日本基準からIFRSへの移行による影響や各業種特有の論点を幅広く解説しています。
本書が、金融機関の皆様の金融商品会計に関するIFRSの理解を深め、IFRS導入にあたっての実務上の対応を検討する際の一助になれば幸いです。
中央経済社 2015年8月発行
4,000円(税抜き)384ページ/A5判