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不動産
コロナ禍が収束して以来、インバウンドの拡大やオフィス需要の回復、都心再開発の進展により、特に東京や大阪などの大都市圏を中心に地価が継続して上昇しています。また、地方においても製造業の国内回帰や物流施設、データセンターの開発需要が拡大しており、不動産開発業界やホテル業界などの各プレーヤーの業績は近年堅調に推移しています。
一方で、人口減少や高齢化に伴う構造的な問題は、今後の不動産開発や住宅市場の構造に大きな変化をもたらすと予測されます。また、昨今の建設費の高騰により新規開発も困難を増しています。こうした状況下で、日本の不動産開発・住宅業界における各プレーヤーは、海外不動産市場への積極的な進出や、リノベーション、エンタテイメント系事業・施設への注力といった新市場の開拓に取り組んでいます。特に国内市場においては、金利の上昇や建設価格の高止まりが続く中、ホテルや各種施設の運営手腕や他業態との連携などを通した「アセット以外の価値向上」が、事業戦略の差別化要因としてますます重視されています。
さらに、多くの機関投資家が企業経営における資本効率を重視するなか、不動産は単なる資産ではなく、企業価値向上のための「戦略的アセット」と位置づけられるようになりました。不動産の「価値の見直し」「有効活用」そして「キャピタルリサイクル（資本の再投資）」が全ての企業における共通のテーマであり、不動産企業や不動産投資ファンドによる取引増加に伴い、彼らが他の業界で果たす役割は一層重要なものとなります。
不動産運用業では、不動産投資市場が活況を呈し、海外投資家やインフラ系事業者などの参入によって資金流入が続く一方で、物件獲得競争は激化しており、事業者の二極化が進んでいます。中期的には業界の再編の可能性が高まっています。
PwCアドバイザリーは、不動産投資ファンドを含む不動産業界や、ホテル、プロパティマネジメント（PM）などの施設運営系企業に向けて、同業種との連携を通じた新たな事業創出を目指し、不動産事業の強化を望む企業の戦略的パートナーとして伴走します。
私たちはディールにおけるプレディールからディールエグゼキューション（取引実行）、資金調達支援、PMI（Post Merger Integration）／バリュークリエーションまでの全プロセスを支援します。加えて、ディールプロセスに入る前の戦略策定や新規事業の検討、投資方針の策定や見直しといった上流工程から、クライアントの描く未来を実現するための包括的なサポートに至るまでサービスを提供します。PwCアドバイザリーは、不確実性の高まる市場において、企業の進むべき方向性を示し、持続的な成長と価値提供をともに実現します。
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